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仏、日本ブーム拡大 柴犬にかつお節

Japan In-depth / 2017年9月30日 21時0分

「日本人がよく口にする言葉は、”えーと”。初めはどうして答えてくれないのかと思ってもう一回聞いてしまいましたが、これは考えてるってことなのでじっと待ってなくてはなりません。」

日本に住んでいたフランス人ならではの日本語紹介がおもしろい。しかしこんなイベント会場で日本語を学ぶなんて誰も興味を示さないのではと心配していたが、思いのほか最後までその場から離れず聞いている人が結構いた。多かったと言うと言い過ぎかもしれないが、少なくともその一つ前に行われていたマカリナのダンスよりは好評だったようだ。

経済成長の衰えもあり、現在フランスでは日本語を教える学校がどんどん減ってきているのも確かだ。しかし例え学校に教師がいなくてもフランスではCNED(Centre national d'enseignement à distance)と言う通信教育のシステムが確立しており、フランス中どこででも通信教育を通して日本語が学べる環境があり、日本にルーツがなくとも日本語を学んでいる高校生がフランス中にいる。

そういったフランス人がどこで日本語を学ぼうと決意するのかと不思議に思っていたが、このような日本文化に関連したイベントも影響していることも間違いないだろう。

こういったことを踏まえてイベントに参加するフランス人の日本の物への興味は、「本当に日本にある物」になっていると感じるのだ。

本物の日本文化への興味の高まりは、イベントだけではない。チャンネル登録者数886万人で若者に圧倒的な影響力を持つユーチューバー、SQUEEZIEのつい数日前に公開された動画にも驚かされたところだ。

日本に何回か行き、YouTubeでもよく日本の物を紹介しているSQUEEZIEだが、今回は、日本に、わざわざ「柴犬」を買いに行ったことを紹介していた。しかも都道府県別外国人延べ宿泊者数47位(注1)と言う、外国人にはとてもマイナー観光地だと言われる「福井県」にだ。

Shiba Inu ❤ pic.twitter.com/FOVHqnXFmo

— Squeezie (@xSqueeZie) 2017年3月16日

今フランスに限らずヨーロッパでは、柴犬がとても人気があるが、なぜ日本にわざわざと思いきや、柴犬は日本由来、それなら同じ柴犬でも日本で生まれた柴犬を買いたかったという。そして探した結果、福井県にとてもよいブリーダーが居たというのだ。ここにもその辺のまがい物では満足できないという本物志向が見えてくる。

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