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仏、日本ブーム拡大 柴犬にかつお節

Japan In-depth / 2017年9月30日 21時0分

これは円安もあり、日本に訪れるフランス人が年々増え、日本が身近になったことも関係しているかもしれない。2016年はフランスからの観光客は25万人に上り過去最高を記録しており、前年度より18.3%増加している(注2)。高くて行けない遠い地だった日本も、現在はいく人も増え、繊細で楽しい日本の物を自分自身で感じとる人も確実に増えた。フランスの片隅に、本物の日本の物を求める流れが確立されつつあるのだ。

そんな流れは食品にもある。フランスに「鰹節」を輸出出来ないならフランスで作ろうと立ち上げた鰹節工場が、とうとう販売できるところまでたどり着き話題を呼んでいる。鰹節は、日本料理のレストランにももちろん朗報だと思うが、「旨味」を知ったフランス人の料理人の間でも好評だと言う。

▲写真 かつお節 出典:在日フランス商工会議所

▲写真 株式会社 枕崎フランス鰹節ブルターニュ工場 出典:Makurazaki France Katsuobushi Co., Ltd.

現在人気なのは鰹節だけではなく、「ゆず」も注目されている。すでにフランスでもお菓子や料理にも使われているが、印象派を代表するフランスの画家のクロード・モネも収集していた浮世絵の絵師、葛飾北斎が、中気(今で言う脳血栓)を癒した柚子、独特の風味だけではなく健康志向の高いフランス人が集まる BIO(自然食品のお店)に並ぶ日がくるかもしれない。一歩先に、BIOのお店では、今年から抹茶が食品の棚に並び始めてもいるのだ。

アニメやゲームのイベントや、YouTubeの動画など、こういった媒体が本当の日本を知る人口を増やすきっかけになっていることは間違いなく、本物志向の良い流れができてきている。この良い流れをどう発展させていけるかにも今後注目したい。

(注1)観光庁
https://www.mlit.go.jp/common/001174513.pdf

(注2)2016年12月 訪日外客数 (日本政府観光局JNTO)
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/170117_monthly.pdf

トップ画像:フランス最大の日本文化総合博覧会“Japan Expo” におけるコスプレイベント © Benjamin Humez

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