「失望の党」悪いことばかりじゃない
Japan In-depth / 2017年10月12日 14時45分
自分の選挙区の候補者がそもそもどの党に属していたのか、有権者が考えるようになる。当たり前のことだが、去年から吹いていた風を小池氏が自ら止めたことで、本来あるべき姿に戻ったということだ。無党派層に考える機会を与えてくれた。風頼みの落下傘候補には厳しい戦いになろう。
そもそも今回の解散には無理があった。「国難突破」というが、北朝鮮の脅威が高まっている時期の解散総選挙に疑問を抱いた国民はおおかろう。安倍首相の真意は「野党つぶし」だったと筆者は理解しているが、小池氏はそれに加担した。それこそ氏の野望だったのではと勘繰りたくなるくらいだ。民進党のリベラル派をあぶり出し、野党共闘を壊したのだからその功績は後世、大いに評価されるだろう。
つまり最初から「政権交代」の選挙ではなかったということだ。与党圧勝が予測されるなか、今回の選挙は「改憲推進」選挙であったことが明白になった。
一方で、今回の選挙の争点が消費税増税の是非などに矮小化されていることは問題だ。「国難」というなら「安全保障」こそ争点にすべきだろう。また、「教育」の問題も議論を深めなくてはならないのに、「無償化」ばかりクローズアップされ、本質論に切り込めていない。
選挙後、与党は覚悟をもってこれらの問題に取り組まないと、「国難」突破どころか、「国難」を加速することになりかねない。安倍首相は肝に銘じるべきだ。
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