急げ兼業規制緩和 福島の医師不足
Japan In-depth / 2017年11月28日 23時0分
■医師不足解決の糸口 兼業規制緩和
市民病院の医師の兼業規制の緩和は、医師にとっても市民にとっても好都合だ。ところが、このような方向の動きはない。現在、南相馬市立総合病院に集った若手医師には失望感が出始めている。ある若手医師は「もうこんなところでは働きたくない」と言い始めた。何人かの若手医師は「患者を病院に集めるのではなく、自らが患者に出向いた方がいい。ところが、南相馬市立総合病院ではそれができない」と伝えてきた。
おそらく、このまま無策を決め込めば、大町病院の内科は崩壊するだろう。同時に、多くの若手医師が南相馬市立総合病院を辞めることになるだろう。南相馬市立総合病院に集った若手医師の多くは、福島の医療を何とかしたいと考えて集まってきている。ところが彼らの熱意は、行政の都合で通じそうにない。
残された時間は多くない。このままでは、震災後、営々とした努力で築いてきた南相馬市立総合病院のブランドは地に落ちる。南相馬市の医療に不可逆的なダメージを与えるだろう。どうして誰も危機感を持たないのだろうか。今こそ南相馬市民と問題をシェアし、共に考えるべきである。
トップ画像:震災後、若手医師を含む30名程の医師が在籍する南相馬市立総合病院 出典/南相馬市立総合病院HP
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