次期首相候補にマハティール氏浮上
Japan In-depth / 2017年12月24日 0時56分
ナジブ首相は、マレーシア政府系投資銀行である「ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)」を舞台にした総額約2500億円ともいわれる巨額の汚職事件への関与疑惑が依然として払拭されておらず、野党勢力や欧米から厳しい指摘を受けている。
■ 総選挙のタイミング計るナジブ首相
こうした逆風の中でナジブ首相は、総選挙に打って出るタイミングを計っているとされ、早ければ年明け早々にも、あるいは2018年の5月半ばから1カ月のイスラム教の断食月の前後などの時期を狙っているといわれている。
ナジブ首相が野党連合などの状況を見ながら、「勝利が見込まれる」と判断すれば即座に総選挙実施となる可能性が高く、野党側もこうした動きに対応するため、正副首相候補、選挙協力を早急に進めているのだ。
ナジブ政権側は、長年首相の座を務め信奉者がいまだに地方などに多いマハティール元首相の影響力に警戒を強めている。このため、最近はマハティール元首相の集会での発言や現職時代の事件に関して謝罪や訂正を求める動きが相次ぎ表面化している。
いずれもナジブ政権批判を強め、野党連合の結束を強めようと画策しているマハティール元首相の動きをけん制するための、ナジブ首相側の反転攻勢とみられており、来年8月までという限られた時間の中で総選挙に向けてマレーシア政局の流動化はいよいよ本格的になってきたといえる。
トップ画像:マハティール・ビン・モハマド元首相 出典)flickr :Wazari Wazir
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