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日本を解凍する?少数株主シンデレラストーリー2

Japan In-depth / 2017年12月31日 11時55分

 

牛島:そう、都市の景観というのは、杓子定規ではなく総合的な観点から保護すべきか否かを決めるべきものなんですね。昔有名な漫画家が赤と白のストライプの家を建てて話題になったことがありましたよね?都市計画法とか建築基準法という法律が何のためにあるのかというと、最低限こうしなきゃいけないよ、というルールを決めるためなんです。パリの街並みが偶然できたものではないことはご存知ですよね?

さっきの話に戻ると、自分のものだから勝手にするという理屈ね、その土地なり建物が個人のものだったらいざ知らず、個人のものでなかったらどうでしょう?例えば、その店主の土地や店が、15億円の借地権の上に乗っかっているのだったら、同じ土地の上にいる他の店なり会社の株主たちにも権利があるんじゃないか、と。

これ、見解が分かれると思うんです。団子屋、いちおう流行っているんだからいいじゃないか、という人と、いやこの土地はもっと意味のある使い方しないとだめでしょ、という人と2通りに分かれる。

 

安倍:でしょうね。

 

牛島:ちょっとおおげさかもしれないけど、世界観が問われますよね。団子屋やっている方からは、あの「モノ言う株主」として名を馳せた村上世彰氏じゃあるまいし、どけとか言われる筋合いはない、という立場が一つあって。反対に、いや株式会社である以上は株主にちゃんと報いているかどうかが重要じゃないですか、という考え方がある。上場会社ならともかく非上場会社なんだからそんなの関係ないっていう考え方がありますよね。

▲写真 ©Japan In-depth編集部

安倍:上場か非上場かっていうのは関係ないんでしょうね。

 

牛島:理屈の分かっている人は関係ない、株式会社の問題だとわかるしょうけどね。

 

安倍:非上場でも巨大な会社はありますからね。例えばフジテレビは非上場です。

 

牛島:そうでしたっけね?

 

安倍:非上場になったんですね。今はホールディングスの子会社です。最近はそういう例があるじゃないですか。ホールディングスを作って、要するに上場していると株主に色々言われるからそれが嫌だといって非上場になる・・・

 

牛島:それ面白い切り口なんですよ。なんでかというと非上場になったら株主からいろいろ言われないから助かっていいということ。それでいいんですか?

 

安倍:ダメなんでしょうね。

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