問われる目標達成度・レガシーの在り方【2018:都政】
Japan In-depth / 2018年1月4日 11時0分
◇ 電柱新設の禁止(道路法第37条の適用):2017年度、都道全線(約 2,200km)を指定
▲写真 東京都無電柱化整備事例 左)墨田区業平浅草通り 右)八王子市子安町野猿街道 出典:東京都建設局道路管理部安全施設課
◇ 非常時映像伝送システムの拡充(非常時に鉄道事業者の防犯カメラ映像を警視庁に伝送):2018年度、新たに3鉄道事業者と運用開始
*「都民ファーストでつくる新しい東京~2020年に向けた実行プラン」より
◇ 東京駅周辺における景観整備(行幸通り):2018年度、完成
▲写真 東京駅前行幸通り 出典:東京都建設局
◇ 景観形成特別地区の追加指定等:2017年度、11地区
◇ 「英語村(仮称)」の設置:2018年度、開設
◇ 保育サービス利用児童数:2017年度末、4万人分増(2014年4月 234,911人)
◇ 児童養護施設の専門機能強化:2017年度末、全民間児童養護施設53か所(2013年度末 39か所)
◇ 地域居住の場(グループホーム)の整備:2017年度末、2,000人増
◇ がん検診受診率(胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がん):2017年度末、50%
◇ 通学路に防犯カメラを設置:2018年度、公立小学校全1,296校
*「東京都総合戦略」より
小池都知事の公約も同様。時差Biz、国際金融都市・東京構想は進んでいる。「国際金融都市・東京構想の全貌」(銀行研修社)によると内閣府との間で国家戦略特区税制の仕組みについて交渉をしているそうだが、それ以外はどうなのか。公約達成度は厳密に問われてくるだろう。
■ 五輪までのロードマップ、レガシーをどう作る?
東京五輪が何のための五輪かを明確にしないと、レガシーとはならない。
そもそも現代オリンピックの精神は
「1.オリンピズムは人生哲学であり、肉体と意志と知性の資質を高めて融合させた、均衡のとれた総体としての人間を目指すものである。スポーツを文化や教育と融合させるオリンピズムが求めるものは、努力のうちに見出される喜び、よい手本となる教育的価値、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重などに基づいた生き方の創造である。
2.オリンピズムの目標は、スポーツを人間の調和のとれた発達に役立てることにある。その目的は、人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進することにある。」
ということだ。
厳しい言い方だが、今の五輪・パラリンピックは「結果オーライ」「関連業者のビジネスでの儲け」「一部のスポーツ好き・盛り上がりたい人用のイベント」でしかない。スポーツがどういった意味を持つのか、その意味を問わない限り、レガシー=ハコモノとなり、記憶とセンチメンタルな思い出しか残らない。
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