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誰も幸せにならぬ決定 エルサレム問題(上)【2018:中東】

Japan In-depth / 2018年1月3日 22時0分

その結果、国連においては撤回を求める決議案が可決され、アラブ諸国はもとより、キリスト教文化圏に属するヨーロッパ各国からも強く批判され、その結果がこれである。

▲写真 国連総会緊急特別会合 エルサレム首都認定の撤回を米国に求める決議案を圧倒的多数で採択。2017年12月21日、 出典:UN News Centre

前出の元外交官は、今後、発言の通り移転が実行されるとは限らない、と語ったが、議会の承認が不可欠な公約(例・メキシコとの国境に壁を建設する)と違って、大統領の一存で決定できる事柄だけに、TPPからの離脱と同様、強引に実行してしまう可能性はかなり高い、と私は考える。ただしその場合、移転した大使館は、近隣のユダヤ系住民ともども、現在より格段に増すテロの脅威と向き合わねばなるまい。

CO2削減の国際協力を定めたパリ協定からの離脱もそうだが、そういう、誰も幸せになれないような政策でのみ、実行力を示すような大統領が、常識がまったく通用しない北朝鮮の指導者とにらみ合っている。2018年、我々が枕を高くして眠れる日は訪れるのだろうか。

(本質ではない聖地の存在 エルサレム問題(下)【2018:中東】に続く)

トップ画像:エルサレム 出典 Pixabay

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