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トランプの迷走どこまで?

Japan In-depth / 2018年1月10日 23時15分

しかし裏では、例えば、レックス・ティラーソン国務長官はトランプを「モロン(moron)」と呼び、スティーブン・ムニーチン財務長官は「イディオット(idiot)」、ギャリー・コーエン国家経済顧問は「ドープ(dope)」、H.R.マックマスター国家安全保障顧問は「泥のようにダンム(dumb)」といったいずれも「馬鹿」とか「愚か者」といった意味の言葉をプライベートに出している。公式には皆そのような引用を否定しているが、本音はどこかで出るものだ。

政策面では、奥深い知識がなく、専門家の意見にもあまり聞く耳がなく、聞いてもよく理解できていないと言われる。すべてこれまでに養ったビジネスマンとしての直観に頼っている感じで、自分の政治的サポートベースに訴え、キャンペーン公約を実行することだけに注意が注がれ、前任者の政策を徹底的に否定し、アメリカ第一主義と言いながら、トランプ第一主義としか思えない言動が目立つ。

問題は、トランプが精神的に異常なのか、一連の行動は普通とは違うが精神的に異常とは言えないのか、精神科医の中でも意見が分かれる。異常でないにしても、トランプの行動が予見できないものであることや、トランプへの個人的批判にたいしては異常ともいえるほど執拗にこれに個人的に反撃し、攻撃し、相手を屈辱させるやり方は、彼がビジネスマンとしてこれまでに取ってきた行動を反映したものだ、といった見方では共通している。トランプ自身は、彼への批判は皆フェイクで、自分は「最も安定した天才だ」と自画自賛している。

大統領が任務を遂行することができないと判断した場合には、1967年に批准された米国憲法修正25号で、副大統領と閣僚の半数、あるいは議会によって設立された機関の判断により、大統領の権限を副大統領に移譲することができる。そのような可能性が公に取り沙汰されるようになっているが、今のところこれが実行に移される様子はない。共和党としても、トランプ旋風のお蔭で議会の多数を握ったこともあり、そう簡単にはトランプの引き下ろしは出来ないというところだ。

経済的には上昇気流にあり、株式市場はダウ平均株価が2万5千ドルの大台に乗り、失業率も4.1パーセントと低く、昨年末の大幅な税制改革により企業の投資意欲も徐々に出てきている中、トランプ大統領は政治面では大きく揺れ動かされている。『火と憤慨』の著者のウォルフは、この本がトランプの崩落に繋がると表明している。内外で四面楚歌に陥っているトランプ大統領だが、核攻撃のボタンを握る大統領である。その動向は注視していかなければならない。

▲参考 「国際連合 その役割と機能」植木安弘著 日本評論社 発売予定日 2018年2月15日

トップ画像:トランプ大統領 flickr Gage Skidmore

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