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NHKよ、「値下げ」しなさい

Japan In-depth / 2018年1月18日 12時39分

写真)フロリダ州最高裁判所
Photo by Ebyabe

 

こうした潤沢なお金の使い方を一概に否定するものではないし、公共放送ならではといわれればそれまでだ。しかし、民間企業から厳しい目で見られているという自覚は最低限必要だろう。

 

■不可思議な民放化

 

もう一つ筆者が常々違和感を抱いているのはNHKの「民放化」だ。3か年計画の中で謳う重点項目の第1番目、「“公共メディア”への進化」と最近のNHKの番組はどうも合致しないのだ。その下に「①世の中の課題や最新事情、信頼できる情報を早く、深く、わかりやすく ②より安全・安心な暮らしへ 防災・減災、緊急報道、復興支援を充実 (以下略)」とあるが、最近のNHKの番組は民放番組かと見まがうばかりの作りのものが多い。

 

派手なセットにお笑い芸人のゲスト、アナウンサーまで派手な衣装に身を包んでいる。「ザ・民放のバラエティ」そのものだ。別にいいじゃないか、という人もいるが、なぜ民放と同じような番組をNHKが制作しなければならないのかという議論は局内でないのだろうか?大衆向けの番組を増やすことが“公共メディア”の進化なのだろうか?

 

小生がかつてメディア論を教えた学生が数多くNHKで働いている。半年間卓球の石川佳純選手を追いかけてドキュメンタリーを作った者もいれば、2年かけて、「(太平洋戦争)引き揚げ女性の性被害と中絶の証言」という骨太の番組を作ったものもいる。NHKならではだと思う。インターネット上には様々なコンテンツがあふれている。NetflixなどのSVOD(定額制動画配信サービス)も我々の動画を「見る」習慣を大きく変えた。そうした中、本当に視聴者が見たいと思うクオリティの高い番組制作がNHKに求められているのではないだろうか。より深いニュースの分析や調査報道、継続報道、そしてドキュメンタリー制作こそNHKの真骨頂であろう。民放がまねを出来ない潤沢な資金力をそこにこそ使うべきと考える。

 

「値下げ」の議論は、そうしたNHKの在り方と決して無関係ではない。今回は詳述しないがNHKはこれまで「不祥事のデパート」の名をほしいままにしてきた。コンプライアンスを徹底し、無駄は省きつつ、質の高い番組を作る。余剰があるなら「値下げ」する。そうした姿勢を示さずして、“公共メディア”としての信頼を勝ち取ることは出来ない。

 

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