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インドネシア、刃物男教会襲撃 宗教対立激化

Japan In-depth / 2018年2月14日 16時57分

 

 しかし圧倒的多数のイスラム教の教義や規範、指導が政治、経済、社会、文化のあらゆる面で大きな影響力を維持していることも事実。特に政治に関しては、イスラム教徒以外が大統領に就任した例はなく、イスラム政党、イスラム教団体の意向を無視した政治は不可能なのが実情だ。

 

 インドネシアの政治を読み解くカギは「イスラム教の動向」と「軍・警察の治安組織の動き」、それに関する様々な魑魅魍魎、有象無象の情報合戦にあるとよく言われる。

 

 今回のキリスト教会襲撃事件は地方都市での小さな傷害事件である(これまでのところは)。しかしこうした動きが連動して大きなうねりに発展しかねないのがインドネシアであり、インドネシアの政治が動く時期の特徴でもある。

 

 FaceBookやツイッターなどインターネット上のSNSには、イスラム至上主義やイスラム過激主義を喧伝する動画や文言が次第に多くなっている。

 

その一方でユスフ・カラ副大統領は今年から来年へ続くインドネシアの政治日程に言及して「国民は不安を感じることはない。もう何年もこうした選挙年を我々は経験してきており特別なことではない」と国民に平静をわざわざ呼びかけた。

写真)ユスフ・カラ副大統領
出典)Government of Indonesia

 

こうして副大統領が国民に不安払しょくを呼びかけざるを得ないということは、つまり国民の間に不安が広がる兆候があるということでもあり、インドネシア政治からますます目が離せないことだけは間違いないだろう。

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