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ISに「鈴木さん」を紹介したい イスラム脅威論の虚構 その5

Japan In-depth / 2018年3月3日 19時0分

先の大戦でインドネシアに侵攻した日本軍は、占領地に神社を築き、イスラム系の人たちに対しても皇居遙拝を強要した。現代の日本人が、自らを「無宗教」と規定するのを好み、神道や仏教が生活に根ざしていることを認めようとしないのは、過去の国家神道に対する反省も、いくらかは含まれているのかも知れない。だとすれば、これもまた日本人の宗教観のよいところだと思う。

この原稿を途中まで書いたところで、伊勢神宮のすぐ近くにある無料休憩所が改装され、イスラムの礼拝に使えるようになる、というニュースを読んだ。

▲写真 改修で礼拝スペースが設けられる宇治浦田観光案内所 出典:伊勢市観光振興課

イスラムでは、大巡礼への参加は、経済的余裕あればと推奨されているだけだが、1日5回、カアバ神殿の方角を向いての礼拝(サラート)は義務とされている。

そうしたイスラム圏からの観光客が増える一方なので、彼らの便益に配慮することで観光地としてのバリューアップを図ろうと、伊勢市が税金を投入するのだが、もちろんイスラム系の人々でなくとも、授乳室などに利用できるという。イスラムが関係するニュースというと、どうも気が滅入るような話題が多かったのだが、久々によい話を聞いた。

こういう「人に優しい」宗教観を知る人が増えることを通じて、イスラム圏の状況が少しずつでも変わってゆけば、本当によいのだが。

 

【訂正】本記事(2018年3月3日初掲載)中の下記を訂正いたしました。

正:イスラム脅威論の虚構

誤:イスラム教論の虚構

 

トップ画像:メッカ マスジド・ハラームのカアバ神殿  2008年12月 flickr : Al Jazeera English

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