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何のための東京五輪?その2 予算評価・検証の仕組み 東京都長期ビジョンを読み解く!その58

Japan In-depth / 2018年3月20日 16時6分


▲図2 事業評価票 出典 生活文化局都民生活部/一般会計




・本ボランティアへの理解の促進と気運醸成のため、26年10月にイベントを開催し、都民約550名が参加


 ・26年7月からは都内各地で育成講座を本格的に開催し、27年11月現在で1,000名を超えるボランティアを育成



とある。これは成果といえるのだろうか?


予算をかけて事業を実施したらそりゃ人は集まる、参加者=成果なの?動員はないの?、育成されたというが、スキルと知識をどの段階まで対応できるの?、取組みと成果は分かれてないし、成果指標やKPI(重要業績評価指標)はどれなの?と続々疑問が出てくる。


個人的な話で申し訳ないが、過去にとある国でボランティアの方に対応してもらって、一安心し、その指示に従ったら、間違ったところに行ってしまうという怖い思いをした苦い経験もある。そのため少し厳しい言い方だが、その国と都市の印象が悪化したことも事実。ボランティアとはそういった結構重いもの、責任が試されるものなのだ。


話を戻して、本来なら、以下図3のようにボランティアの成長ステップを構想し、段階ごとの成果指標を測定することが求められる。



▲図3 ボランティア育成レベル(成長ステップ)


このように段階を整理し、ボランティアの能力とスキルを評価しないと成果を検証できないし、改善方法も見いだせない。予算の概要で「エビデンス・ベース(客観的指標)による評価の導⼊」という「成果」を強調しているが、その言葉が夜空にむなしく響く。


トップ画像:2020年東京五輪・パラリンピックのフラッグツアーで岩手県を訪れた小池百合子都知事(中央) 出典 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会公式インスタグラム


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