女性の健康はヘルスリテラシーから
Japan In-depth / 2018年3月28日 14時53分
Japan In-depth編集部(駒ヶ嶺明日美)
【まとめ】
・ヘルスリテラシーが高い人のほうが、仕事のパフォーマンスが高い。
・ヘルスリテラシーの増進が女性の健康を高めることにつながる。
・女性の健康を包括的にサポートする国立のセンターの設立が急務。
【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては写真説明と出典のみ記されていることがあります。その場合は、Japan In-depthのサイトで記事をお読みください。】
女性の妊娠・出産と仕事の両立が問題になっている昨今。働く女性の健康増進にも注目が集まっている。3月22日、日本医療政策機構(黒川清代表理事)は、「働く女性の健康増進のためのプロジェクト」と連携して行った調査のメディアブリーフィングを都内で開催した。
調査結果の発表は今回で2回目。2016年には「婦人科系疾患を抱える働く女性の年間の医療費支出と生産性損失が合計6.37兆円にのぼる」ことを明らかにし、大きな反響を呼んだ。今回は、「女性に関するヘルスリテラシーの高さが、仕事や妊娠、健康行動と関連する」ことが明らかになった。
主な調査結果は以下の5点。
①月経周期に伴う心身の変化や更年期障害について、約半数の人が仕事のパフォーマンスに影響を与えると感じている。一方ヘルスリテラシーが高い人の方が、仕事のパフォーマンスに与えるダメージが少ない。
②働く女性の過半数が望んだ時期に妊娠できず、望んだ時期に妊娠するために必要なことの上位には「職場の雰囲気」や「有給休暇制度の柔軟性」の他、学校教育へのニーズも挙げられた。また、ヘルスリテラシーの高い人のほうが、約1.9倍望んだ時期に妊娠している。
③月経に関する異常、PMS(月経前症候群)、更年期症状・障害がある場合、全てにおいて「何もしていない」人が最多。婦人科・産婦人科を受診した人でも、いずれの場合も症状が出てから4ヶ月以上経ってからという人が半数以上。一方、ヘルスリテラシーの高い人のほうが、約1.9~2.8倍、医療機関の受診や服薬等の対処をしている。
④女性に多い病気のしくみや予防・検診・治療方法、医療機関へ行くべき症状を学ぶニーズが高い。女性の健康で気になることがあるときの情報収集に最も活用されるのはインターネットだが、一部は学校の授業や教科書が特に活用されている。
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