中国軍弾道ミサイル、日本をも狙う ハリス太平洋統合軍司令官証言 その2
Japan In-depth / 2018年4月1日 16時36分
▲写真 J20(殲20)戦闘機(2016年11月1日撮影)出典 Alert5
新鋭の大型輸送機のY20(運20)は人民解放軍にとって長年の課題だった中国領内や諸外国の遠隔地へ部隊や兵器を運ぶための能力を大幅に高めることとなった。性能を改善された爆撃機、電子戦能力、司令と統制の強化、対潜哨戒機の充実などは、みな中国軍の広範な領域での軍事作戦の実行を可能にする。
【陸軍】
中国陸軍の地上部隊はなお全体の再編成の最中にある。同陸軍は年来の師団規模から戦闘集団軍規模の組織へと移りつつある。このより柔軟な、統合された戦闘態勢は中国陸軍により正確に、幅広く多様な有事事態に対応できる能力を与えることになる。
陸軍部隊は演習でも未知の地域で、難しい条件下、異なる環境下でも、より効率の高い活動ができるようにする目標へと進みつつある。人民解放軍海兵部隊の拡大も続き、全体として2個旅団から8個旅団へと増えた。だいたい2個旅団がそれぞれほとんどの戦区司令部に配備されるようになった。この陸軍海兵隊の一隊は昨年夏から、中国軍の初の海外基地のジブチに駐屯するようになった。
▲写真 ジブチへ出発する人民解放軍兵士(広東省湛江)2017年7月11日 出典 China Military
(その1の続き、その3につづく)
トップ画像:ハリー・ハリス司令官 出典 U.S. Pacific Fleet
【訂正】2018年4月2日
本記事(初掲載日2018年4月1日)の本文中、「このTRBMはほぼ95%をも占めるようになった」とあったのは「このIRBMはほぼ95%をも占めるようになった」の間違いでした。お詫びして訂正いたします。本文では既に訂正してあります。
誤:中国軍は弾道ミサイルの分野で最も劇的な進歩を示している。中国軍は弾道ミサイル各種すべての基数、型式、精密度などを高めているが、中距離弾道ミサイル(IRBM)の技術の進歩が最も顕著だといえる。中国軍のミサイル戦力全体のなかで、このTRBMはほぼ95%をも占めるようになった。
正:中国軍は弾道ミサイルの分野で最も劇的な進歩を示している。中国軍は弾道ミサイル各種すべての基数、型式、精密度などを高めているが、中距離弾道ミサイル(IRBM)の技術の進歩が最も顕著だといえる。中国軍のミサイル戦力全体のなかで、このIRBMはほぼ95%をも占めるようになった。
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