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仏国鉄スト、政府改革案に抗議

Japan In-depth / 2018年4月8日 9時28分

▲写真 BlaBlaCar Ladies Onlyプラン 出典 BlaBlaCar

インターネット上で予約できる相乗りサービスで、行き先が同じ方向の人々が設定された金額を払い相乗りさせてもらいます。電車よりも値段が安いため普段でも利用している人はいましたが、スト期間中には通常の10倍のアクセスがあり、90000人の新規加入者を獲得。最終的にストの期間中、184000席分の移動手段が提供されたのです。

特に世界に事業展開しているブラブラカーの躍進が注目されており、今後のストの当日には、民間からバスを借り受け需要が多い「パリ ‐ リール」、「パリ ‐ ルーアン」、「パリ ‐ レンヌ」間のバスも運行するとのこと。

このように利用者を取り巻く環境が変化した結果、確かに今回のスト期間中にも、数少ない電車にどうにか乗ろうと乗客が殺到するなどの通常にはない混乱はありましたが、1995年ほどの混乱はみられていません。SNCFのみだけが頼みの綱だった時代は終わりを迎え、フランス国民も国民自身で他の移動手段や働く手段を選択できる権利を手にしたのです。

フランス世論による支持率にも違いがみられます。1995年のジュぺ首相の元でのSNCF改革に反対したストライキに対する世論の支持率は63%まで上がり、政府側が断念する結果となりました。

しかし今回は、ストライキは個人の権利と認められ行うことを尊重し「鉄道員にも同情する」と言う声もきかれる一方で、「フランスの失業率は約10パーセントであり、期間雇用の契約社員が多い中、公務員はいわば特権的な立場の人々が自分の特権のために市民に迷惑をかけてまでストを実行するのは、あまりにも傲慢だ」と言う批判の声も多く出ています。

そんな状況の中、フランスインフォとフィガロからの依頼による4月4日、5日に行われたOdoxaアンケート調査によると、世論のストライキに対する非支持率が57%と、反対の方が優勢となりました。

こういった世論の支持率は政府の決断や、ストの続行を含む組合の決断に大きく影響を与える要素ではありますが、現時点(4月7日)では、政府は改革を行う姿勢を崩しておらす、組合側も政府案はまったく受け入れられないとし、スト続行を表明。まだまだ利用者の困難な日々は続いていきそうです。

今回のSNCFによる大型ストは、特に旧体制のフランスから脱出するために改革を成功させたいマクロン政権の本気度と強靭さが試されているストでもあり、組合員の高齢化で弱体化が指摘されてはいるが、歴史的に政治に大きく影響を与えてきたフランスの労働組合の力が試されるストでもあります。フランスの大きな分岐点になるとも言え、今後の動きが注目されています。

トップ画像:パリ市内のデモ 2018年4月3日 出典 flickr  Hermann.Click

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