マッチングアプリの甘い罠
Japan In-depth / 2018年4月23日 1時3分
そして、日本にもこうしたサイトが雨後の竹の子のように生まれている。主なものには、“シュガーダディ”、“ペイターズ”、“HICLASS TOKYO”などがあり、パトロン探しは「パパ活」などと呼ばれている。「婚活」に引っ掛けたのだろうが、このネーミングはどうにもセンスがないと思うのは筆者だけだろうか?
日本の“シュガーダディ”トップページのコピーは「お互いにとって最良の関係を。『魅力的な女性』と『成功した男性』の出会いを応援します。」とある。パトロンであるシュガーダディと、援助を受ける女性をシュガーベイビーと呼び、以下の如く定義づけている。
シュガーダディ(男性)
「成功者である紳士的な男性。彼らは側に魅力的な女性がいることを楽しみます。」
シュガーベイビー(女性)
「夢や目標がある魅力的な女性。彼女達は人生の価値あるガイドを探しています。」
ずいぶんと男性目線の手前勝手な定義ではある。こうしたパトロンと若い世代とのマッチングサイトを標榜しているサイト以外に、いわゆる「出会い系サイト」の数はおびただしい。米山隆一前新潟県知事が女性と知り合ったことで一躍有名になった“ハッピーメール”もその一つ。累計登録数1600万を謳い、キャッチコピーは「会うたびに、恋におちる」。いやいや奈落の底に落ちてしまっては元も子もないのだが。。。こうしたサービスのアプリはFacebookアカウントなどで簡単に登録できるので敷居が低いのが特徴だ。SNS世代にフィットしているということだろう。
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▲動画:ハッピーメール 公式プロモーションムービー「私の恋愛日記~これから始まる恋物語~」
そして「出会い系アプリ」は「マッチングアプリ」と名前を変えて増殖し続けている。“Omiai”、“タップル誕生”、“イヴイヴ”、“Pairs (ペアーズ)”、メンタリストDaigo氏が監修して話題を呼んだ、“with(ウィズ)”。有名どころもどんどん参入だ。“東カレデート”は、月刊情報誌「東京カレンダー」がリリース、コピーは「上質な恋愛を」。アッパー層専門の審査制デーティングアプリだそうだ。「マッチング」じゃなくて「デーティング」・・・呼び名は変われど、中身は同じだ。
他にも、“Yahoo!パートナー”、老舗の“Match.com(マッチドットコム)”、“ゼクシィ恋結び”、“Poiboy"、“matchbook(マッチブック)”はリクルートグループのNIJIBOX運営だ。枚挙にいとまがないので、もうやめるが、呼び方がどうであろうと、どのアプリも「出会い」を目的にしているのに違いはない。
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