パリ、シェア自転車の憂鬱
Japan In-depth / 2018年4月30日 23時0分
労働者のストの理由は労働条件の悪化。前運営者の元で働いていた時には日に12ユーロもらえていた食事補助が、1月1日から5.73ユーロに。夜間の残業代は45%アップだったのが10%アップに。週末に働いても給料は平日扱い。しかも作業に必要な道具も揃っていないと言う環境になったとの主張。それに対してSmovengoの最高経営責任者(CEO)は、労働条件は以前と変わっていないとの主張で、話し合いは平行線をたどっているのです。
すでにSmovengoは作業が遅れたことは契約違反として罰金が課されており、取り急ぎスト期間中にダウンした2000台の自転車を復旧させることを手始めに、今後はバグの修正やシステムの改善、150人を新たに投入し5月末までに1000ステーションを、夏までには 1400ステーション達成を目指しているところ。また現在、1月から3月までにヴェリブの契約者については、払い戻しの受付も行われています。
9年もの間それなりに運用を実現し、観光客も、パリ市民もようやく生活に浸透してきたところで、この不手際。ありとあらゆる部分でフランスらしいと思わされることばかりですが、SNCF(フランス国鉄)のストも続いている中、シェア自転車もこの状態にため息がもれるばかり。これらの交通機関の問題は、どちらもバカンスまでに解消されることはなさそうで、パリ市民のイライラもしばらくは収まりそうにありません。
トップ画像:パリ市内 シェア自転車Vélib’ flickr Mauro Parra-Miranda
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