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「いずも」級軽空母は南沙・海南島攻撃に使われる

Japan In-depth / 2018年5月11日 10時56分

 

では、どうすればよいか?

 

中国の海空軍力に分散を強要することだ。それで対日正面への戦力集中を不可能にするのだ。

 

例えば潜水艦や仮装巡洋艦をインド洋等に送り込み、中国に不安を与える。中国軍艦を沈め、中国向け商船を臨検し、中国租借の軍港を襲う。簡易な巡航ミサイル(これは国産対艦ミサイルを改造すれば作れる)を入手しミャンマー上空経由で昆明を攻撃する。

 

そうすれば中国海空軍は東シナ海に集中できない。海軍はインド洋に力を削がれ、空軍も雲南省防空やミャンマー展開をしなければならなくなる。

 

これは「ゲール・デ・クルース」、巡洋艦戦略と呼ばれる戦略である。

 

この観点からすれば「いずも」級軽空母の使い方も変わる。フィリピン東廻りでの海南島空襲や、南沙空襲と岩礁の一時的占領に使われるだろう。それをすることにより中国海軍・空軍の東シナ海集結を妨害できるからだ。

 

この使い方なら軽空母は力不足ではない。1隻あたり10機余のF-35Bで十分である。1942年のドーリトル空襲はたった16機で行われ、さほどの直接的戦果はなかった。だが、それでも日本海軍に無謀無意味なミッドウェー作戦を強要できた。それと同じである。

写真)ドーリトル空襲

photo by U.S. Navy (photo 80-G-41196)

 

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