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ワールドカップはTVで見ればよい 超入門サッカー観戦法 その1

Japan In-depth / 2018年6月19日 23時0分

 

ただ、私は経験上、TVで熱狂するサッカーファンを認めない、などと知った風なことを言う手合いこそ、実はサッカーをよく知らないのだ、と考えている。

 

2002年6月5日、私はカシマスタジアムにいた。ワールドカップ日韓大会のチケットが思いがけず買えたので、1次リーグのドイツ対アイルランド戦を見に行くことができたのだ。ゴール裏、前から5列目くらいの席であった。

 

この結果、まずは前半にドイツ代表クローゼの、素晴らしく打点の高いヘディングシュートを、まるで自分に向かってボールが飛んでくるような視点で見ることができた。しかも後半エンドが変わり、今度は終了間際にアイルランド代表ロビー・キーンの「魂の同点ゴール」を、これまた間近で見たのである。

 

そうかと思えば、こんな経験もある。

2007年4月18日、私はバルセロナのカンプ・ノウにいた。

 

FCバルセロナの本拠地で、この日はコパ・デル・レイ(国王杯)準決勝というビッグマッチであったが、たまたまホテルのマネージャーを通じてチケットが買えたのだ。ただ、配られたメンバー表を見て、なんだ、ロナウジーニョ先発しないのか、などと思ったのを、今でも覚えている。当時は、なんと言ってもロナウジーニョがビッグネームだった。

 

写真)ロナウジーニョ選手 

出典)Alex Carvalho from Rio de Janeiro, Brasil

 

ところが前半28分、自陣よりのハーフライン付近でパスを受けたバルセロナの選手が、あれよあれよという間に敵陣深く切り込み、シュート。

これが見事に決まり、スタジアムは総立ちとなった。

 

私も立ち上がって拳を突き上げたが、私の席はゴール裏の上の方で、反対側のゴールからは100メートル以上も離れている。

 

正直な話、数日後に帰国してTVのスポーツニュースを見るまで、なにが起きたのか正確に把握できていなかったのだが、実はこれこそ、リオネル・メッシが演じた「伝説の5人抜き」だった。ちなみに当時彼は19歳。新進気鋭の選手であった。

 

写真)リオネルメッシ選手 出典)Fanny Schertzer

 

お分かりだろうか。スタジアム観戦の場合、席によって天国と地獄みたいな話になるのである。

 

サッカーに興味を持ち始めた方は、まずは空席がある(つまり席を選べる)ような試合に足を運び、センターライン付近の、やや上の方に陣取ることをお勧めする。

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