ワールドカップはTVで見ればよい 超入門サッカー観戦法 その1
Japan In-depth / 2018年6月19日 23時0分
これだと、フィールド全体を鳥瞰的に見渡せるので、ボールを目で追いつつ、先ほども述べた、ボールに絡まない選手の動きに目を配れる。ほどなく、自分のところにはパスが来ないと知りつつ、相手守備を攪乱するために突進するような、おとり役とかつぶれ役などと呼ばれる選手がいるチームの方が強い、といったことが分かるようになるだろう。逆に、相手に完全にブロックされて横パスを出してしまうような選手には(どこかの国の代表は、こんなのばかり!)、自然と「なにやってんだ!」と野次が口をついて出るようになる。野次も観戦の楽しみのうちだ。こうした次第なので、ワールドカップに関して言えば、TVで見ればよかろうと思う。
写真)イメージ図 出典)pixabay
もともとワールドカップが「20世紀最大のヒット商品」と称されるほどの盛り上がりを見せているのは、TV中継のおかげであるし、サッカーのユニフォームやボールが年々カラフルになってきたのも同じ理由である。
実はもともとサッカーボールは、バレーボール(これも昨今はカラフルだが)と同じような淡色であった。
ヨーロッパなどでは1960年代からTV中継が始まったのだが、これが大不評であった。当時は白黒TVだったわけだが、芝生の上を淡色のボールが転がる図を、白黒で映したらどうなるか、ちょっと想像してみていただきたい。
「ボールがどこにあるか分からない」という苦情が殺到したため、各国のサッカー協会も対策を講じなければならなくなり、この結果1970年代以降に、おなじみの白黒に塗り分けられたボールが普及したのだ。
余談はさておき、スタジアムで声を枯らして応援し続けるというのも、サッカーの楽しみ方のひとつではあるだろう。そういうファンを否定するつもりは毛頭ない。ただ、純粋にサッカーを見て楽しみたいのなら、むしろTVの方がよいかも知れない、とだけ言っておこう。
トップ画像:FIFAワールドカップ2014 出典/copa2014.gov.br
【追記】2018年6月24日
本記事(初掲載日2018年6月19日)のタイトルに「超入門サッカー観戦法 その1」と追記致しました。
追記前:ワールドカップはTVで見ればよい
追記後:ワールドカップはTVで見ればよい 超入門サッカー観戦法 その1
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