習近平氏失脚を論じる愚
Japan In-depth / 2018年7月25日 14時12分
他にもあるが、もう十分だろう。これだけの事実と噂話だけで中国専門家の一部は実に尤もらしい解説をやってのける。大したものだ。習近平氏の権力集中と個人崇拝に対する不満が、民主活動家だけでなく、党長老や国営メディア関係者の間にも高まりつつあり、習近平派の要人や習近平氏自身も失脚した可能性があるのだという。
本当かね?確か習近平氏は現在外遊中、帰国後は避暑地・北戴河で毎年恒例の共産党幹部非公式会議に臨むはずだ。よく考えてみたら、毎年「北戴河会議」の前後はこの種の面白可笑しい噂が氾濫する時期でもある。中国に限らないことだが、ある国の内政分析には公開情報をじっくりと読み込む努力が不可欠だと痛感する。
公開情報という点なら、今週は次の誇り高き男同士の(およそ大人気ない)公開舌戦も実に興味深かった。主役はトランプ氏とイランのロウハニ大統領。現在米国はイランに対する攻勢を強めており、22日にはポンペイオ国務長官が亡命イラン人の前で政治・経済面などで対イラン圧力を強化すると演説している。ここからが面白い。
写真)イランのロウハニ大統領
出典)Mojtaba Salimi
同日、ロウハニ大統領は「米国は・・・イランとの戦争があらゆる戦争の母となることを知るべきだ。君らはイランの安全と利益に反してイラン国民を扇動する立場にはない。
”America should know that ...war with Iran is the mother of all wars.
You are not in a position to incite the Iranian nation against
Iran's security and interests。”
などと述べ、「虎の尾を踏むな」と米国を強く批判、ホルムズ海峡の封鎖まで示唆した。
これに対し、トランプ氏はこうツイートした。「イランのロウハニ大統領へ:努々(ゆめゆめ)米国を再び脅迫などするなよ。さもないと歴史上殆ど誰も被ったことのない結果になるぞ・・・。気を付けろ!”
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