バヌアツでプラスチックストローにNO!
Japan In-depth / 2018年8月8日 11時40分
そんな流れで、ついにこの7月に法律で買い物の時にもらうレジ袋、テイクアウトの時のプラスチック容器、プラスチックのストローの禁止になったのです。
そして、今、改めて見直されているのが、バヌアツ人の昔から生活です。地元野菜などを売るマーケットでは、プラスチックバックなどくれません。自分達で、入れ物を持って行かなければなりません。芋などの大きな塊は、椰子の葉っぱで編んだ籠に入れて、売っています。食べ物は、大きなバナナの葉っぱで包んで渡します。
▲写真 バナナの葉で食材を包んでいる ©相川梨絵
バヌアツ人が昔から使っている、パンタナスという植物の葉を編んだ籠バックも、再注目されています。
▲写真 籠バック ©相川梨絵
ストローに関しては、ホテルやレストランでは、紙のストローを提供したり、ストローなしだったりします。
▲写真 紙ストロー ©相川梨絵
フランス系のスーパーでは、環境に優しいビニール袋を使いはじめ、お肉などどうしても、袋が必要な場面でだけ活用しています。
まだまだ、スタートしたばかりで、一部の中国商店では、未だにレジ袋を提供しているようですが、役所が全ての商店で抜き打ち調査し、改善を指導。今後、罰金などのペナルティも課せられるかもしれないとのことです。バヌアツには珍しく、本気度が伝わってきます。
ここ数年で、バヌアツ人のゴミに対する認識が確実に変わりました。自分達の美しい国を守りたいという気持ちが彼らの中に芽生え、自ら行動しています。
世界中でプラスチックゴミの海洋汚染が大きな問題になっている昨今。いわゆる発展途上国のバヌアツがこの面に関して、一歩先に進んでいることを誇りに思います。そして、技術力も経済力のある先進国の人たちに自分達が遅れをとっていることに気づいて欲しいです。
トップ画像:プラスチックゴミであふれた海岸 出典 国際連合「Plastic Ocean」
【訂正】2018年8月8日
本記事(初掲載2018年8月8日)を下記のとおり訂正いたしました。
誤:後進国
正:発展途上国
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