アジア大会開幕 インドネシア対テロ厳重警戒
Japan In-depth / 2018年8月11日 10時50分
大塚智彦(Pan Asia News 記者)
「大塚智彦の東南アジア万華鏡」
【まとめ】
・8月に「アジア大会」がインドネシアで開催される。
・連続爆弾テロに備え警備強化、283人のテロ容疑者身柄拘束。
・自爆テロ首謀者の解放を要求するテロを想定し訓練実施。
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4年に一度のアジアのオリンピックである「アジア大会」が8月18日から9月2日まで開催されるインドネシアでは、テロ対策が大きな課題で、治安当局は大会期間中に厳戒態勢で大会の成功と選手らの安全確保に全力を尽くす。
警察当局は5月に第2の都市、東ジャワのスラバヤで発生した連続爆弾テロを重視、国会の反テロ法改正などを受けて、新たに国軍の協力の下、テロリスト摘発とテロ組織壊滅に努めてきた。その結果5月以降だけで実に283人のテロ容疑者の身柄を拘束、テロを未然に防止することができたとしている。
▲写真 2018 年5月13日に発生したスラバヤでの自爆テロ事件の現場を視察するジョコ・ウィドド大統領 ©the Government of Republic of Indonesia
しかし、依然としてアジア大会期間中の不測の事態への懸念は強く残っており、インドネシアはアジアのスポーツの祭典を期待と不安の中で迎えようとしている。アジア大会には日本を含む45カ国から15,000人が参加し、首都ジャカルタとスマトラ島パレンバンの2都市を開催地として41競技465種目で熱戦が繰り広げられる予定だ。
開催地であるインドネシアはジョコ・ウィドド大統領が8月8日に大統領官邸にアジア大会に出場するインドネシア選手団を招き「金メダルの数でトップ10に入る努力を、それには金メダル最低16個が必要だ」と激励した。
大会の開会式が近づくにつれジャカルタ市内では道路の整備や清掃、看板の設置など急ピッチで最後の準備が進められる一方で、スカルノハッタ国際空港や市内の要所、選手村や競技会場周辺での警戒警備も次第に強化されている。
■ テロ組織JADを非合法化
スラバヤで5月13日午前に市内3カ所のキリスト教会で爆弾テロが発生し、自爆犯を含む13人が死亡、同日夜には市内の別の場所で爆弾テロにより3人が死亡している。翌14日にはスラバヤ市警察本部でもテロがあるなど連続爆弾テロが発生した。
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