米判事候補スキャンダルの大騒ぎ
Japan In-depth / 2018年10月5日 8時48分
〇 欧州・ロシア
欧州では大きなニュースがない。2日にセルビア大統領が訪露し、プーチン大統領と会う。最近、民族対立が続くセルビアとコソボの間で、互いに関係が深い少数派民族が集まる地域を譲る「領土交換」案が浮上しているそうだ。しかし、そんなことをやっても、いずれ新たな不安定要因となることは目に見えている。欧州不安定の根は深い。
〇 中東・アフリカ
イラクの元ミス・バグダッドの女性が殺害された。こうしたリベラルな女性がイラクに出てくるとは思わなかったが、やはりイラク社会の保守性は想像以上だ。こうしたニュースを見ていると、本当にやり切れなくなる。イラク戦争でフセイン政権を打倒して民主主義を導入したことは間違いだったのか。そうは思いたくないのだが・・・。
▲写真 殺害されたタラ・ファレスさん(22)。元ミス・バグダッド。モデルやインスタグラマーとして人気があった。出典:Tara Fares facebook
〇 東アジア・大洋州
中国は1日から国慶節、日本では2日に内閣改造だ。米国務長官は先週北朝鮮外相と会談し、10月にも訪朝すると発表された。トランプ氏の米朝首脳会談「前のめり」姿勢は変わらない。先週の国連での動きを見ていると、トランプ政権の優先順位はイランが一番で、中国が二番、北朝鮮問題解決のプライオリティは低いのではないか。
〇 南北アメリカ
今週は冒頭書いた最高裁判事候補のスキャンダルで大騒ぎが続くだろう。FBIの調査はどこまで進むのか。それにしても、米国政治がこれほど劣化しても、あの国は何とかなっているから不思議だ。一時絶望視されたNAFTAも結局カナダが参加して三国間合意に戻った。All politics is localというが、米国内政の現状は正にそれだ。
▲写真 米最高裁判事候補・ブレット・カバノー氏 出典:United States Court of Appeals District of Columbia Circuit
〇 インド亜大陸
4日からロシア大統領が訪印する。現在インドは米国との関係を急速に深める中、その兵器はロシアに全面的に依存し続けるというジレンマを抱えている。プーチン大統領は米印間に楔を打つチャンスと考えているだろう。その結果には大いに関心がある。
今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ画像:性的暴行疑惑の渦中にある米最高裁判事候補ブレット・カバノー氏 出典 flickr
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