1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

オリパラ・ボランティア募集の意義 東京都長期ビジョンを読み解く!その62

Japan In-depth / 2018年10月5日 18時0分

オリパラ・ボランティア募集の意義 東京都長期ビジョンを読み解く!その62


西村健(NPO法人日本公共利益研究所代表)


「西村健の地方自治ウォッチング」


【まとめ】


・東京2020大会ボランティアの募集開始をめぐり批判噴出。


・ボランティアは経験からの「気づき」が成長のきっかけになる。


・日本社会の「自主性」培う壮大な社会実験として意義深い機会。


 


【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=42352でお読みください。】


 


東京五輪・パラリンピック、ボランティア募集が開始された。広瀬すずさんのCMもとってもかっこいい。しかし、世間は、批判のオンパレードである。


「12月までの2ヶ月で11万人集めるわけない!」


「ブラックボランティア!搾取!」


「交通費1000円しか払わない」


「重要な業務をボランティア」


「組織委員会の幹部の年収は?」


「広告代理店どうにかしろ!」


「総額100億円のアルバイト代を浮かせる?」


「5500億円をもらってんだから!」


といったものだ。


感情的なものが多い。中には、「学徒出陣」、「権威主義社会」、「1%貴族のためのものだ」など、社会論まで発展するものもある。確かに、そう考えるのも自然。しかし、正しいのか。



▲写真 ボランティア 出典:flickr(by ANDR3W A)


いつも東京五輪を厳しく批判してきた私だが、今回は言わせてもらう。ボランティア募集、集まるかどうかは別として、とってもいい機会と思っている。なぜなら、「東京 2020 アクション&レガシープラン 2017」にはその意味が明記されているのだ。みんなわかってる????


 


■ アクション&レガシープランで言われていること


そもそも、日本にはボランティアに関しての考え・議論がまだ不足している。そもそも、みなさん経済的な合理性(労働の対価は?といった)、損か得かという価値観で行われる主張ばかりだ。「東京 2020 アクション&レガシープラン 2017」を見てみよう。「アクション」の1つとして「参加の機会・活躍のチャンスの創出と大学連携等の推進」と明記している。詳細は以下。



認識: 重要なことは、若者がチャンスをつかむこと、そして、彼ら自身が当事者であるという意識を持つことです。将来を担う若者が、東京 2020 大会の様々な場面で、自らの役割を見つけて活躍することは、自分たちが、将来の国際社会や地域社会で活躍していくに際して、必ずや貴重な経験となります。また、組織委員会と全国の大学が連携し、それぞれの資源を活用してオリンピック・パラリンピック教育の推進やグローバル人材の育成、大会機運の醸成等に取り組む「大学連携」(平成29年度において795校と連携協定を締結)を推進していきます。


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください