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オリパラ・ボランティア募集の意義 東京都長期ビジョンを読み解く!その62

Japan In-depth / 2018年10月5日 18時0分

アクションの例: 学生や児童生徒による大会運営ボランティアや大会に関連する活動への参画



まさにその通り。


 


■ ボランティアをやらない・やる気もない外野が批判すること?


正直、ボランティア経験が少ないひとほど、厳しく言っているように見えるというのは言い過ぎだろうか。アムネスティ日本をはじめ長年、ボランティア経験が豊富な筆者が断言しよう。ボランティアをすることのメリットは数多い。


・普通出会わない人と出会う


・ボランティアを通した社会貢献をしたような嬉しい気持ち


・ちょっとした声かけ、交流を通した自己肯定感


・皆で一緒に支えあう、その一員としての誇り・共感


・世界的イベントに何かしらでかかわれる経験


・消費者・利用者という視点やいつもと違った目線から考えるきっかけ


他方、ボランティアに悩まされた経験もある身としては、様々な現実を見ることにもなる。本当に心から頑張る人、身勝手な人など様々な人がいることも気づく。こうした経験からの「気づき」が成長のきっかけになるのだ。



▲写真 2012年ロンドン大会で清掃にあたるボランティア 出典:flickr(by Don Byatt)


 


■ 新たな時代の社会づくり


日本には権威主義的な形での地域共同体、組織内マネジメントがまだまだ多い。内田樹さんではないが「他人が落としたごみを拾う人」はそう多くはいない。みなさん、なんとなく、組織や会合で責任を引き受けたり「せざるを得ない」のが現状。そこでは、「空気」が支配し、個人の自主性に関係ない奉仕、我慢あふれた「苦役」が目立つ。


そこにないのは、「自然な形でのちょっとした活動」「負担や苦役にならない自主性」。日本社会の「我慢」の文化は平成で終わりにしたいもの。単なる「盛り上がるイベント」という商業イベントを壮大な社会実験としてやってみるのも意義深いと思うのだが。


トップ画像:9月26日、東京2020大会へのボランティア募集開始 出典 東京ボランティアナビ公式ホームページ


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