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利権と化した五輪なら、いらない スポーツの秋雑感 その1

Japan In-depth / 2018年10月11日 23時0分


▲写真 ロンドンスタジアム 2012年7月27日開会式 出典:Alexander Kachkaev


その前の北京五輪も8月に開催されたが、これは理由があってのことだ。


中国や韓国では、8というのが大変に縁起がよい数字とされているので、2008年8月8日午後8時からの開会式となったのである。


わが国でも漢数字の八は「末広がり」と言ってありがたがられていたが、昨今では「ラッキーセブン」の方が浸透しているように思われる(パチンコのおかげか……笑)。それで2020年の東京五輪は7月に開幕と決まったのだ、というのは今思いついた冗談で、本当は、この時期がTV放映権にもっとも高値がつくからであるらしい。


これが10月ともなると、まず日米ともに野球がクライマックスを迎えるし、ヨーロッパでは、おおむねどこの国でもサッカーのリーグ戦が秋から翌春にかけての開催となるため、ちょうど開幕戦の時期となる。そうしたわけで、五輪の中継をしても視聴者が分散してしまい、数字が伸び悩むリスクが大であるとされ、放映権料を売るにしても高値でとは言えない。


この点、スポーツ界も「夏枯れ」となる7、8月であるならば、欧米ではバカンスで自宅やリゾート地にいる人が多いという事情もあって、数字が見込める。したがって放映権も高値で売れる、というわけだ。そうまでして金をかき集めねばならないほど、五輪の開催というのは経済的負担が大きいものなのか。直接的な答えは、イエスでもありノーでもある、ということになる。


そもそも東京への五輪誘致に成功したのは、強固な財政基盤や治安の良さをアピールできたからであり、巨額の投資や工期の問題もクリアできるだろう、との評価を得たからではなかったのか。逆に言えば、巨額の費用を要するイベントであることは、最初から分かっていたことだ。


しかしながら、東京にはもともと整備されたインフラがあるので、国民の負担にならないレベルの「コンパクトな大会」が実現できる、とアピールしていたことも、忘れてはならないだろう。


TV放映権を高く売るために、選手やボランティアを熱中症の危険にさらしてもよいと言わんばかりの日程を組むのは、大会の趣旨に反していると言わざるを得ない。


しかも、そうして稼いだ金は、一体どこに還元されるのか。大会組織委員会のホームページによれば、開会式のチケットは1万2000円から30万円くらいで売り出される見込みだという。入場料を安く抑えて、その分を放映権料などで稼ごうという考えでないことは、まず分かった。


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