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「日米貿易協定交渉開始合意は最善の結果」鈴木馨祐衆議院議員

Japan In-depth / 2018年10月12日 11時0分

「米中の貿易戦争に関する見方は、2通りある」と鈴木氏は述べた。一つは、従来のルールを著しく破ってきた中国に対してアメリカが圧力をかけることは、歓迎すべきことだという見方。もう一つは、二大国の貿易戦争は世界経済を停滞させ、長い目で見ればマイナスに働くため、貿易戦争に代わる洗練された手法で圧力をかけるべきという見方だという。


さらに鈴木氏は、「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)やFTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)といった、多国間の枠組みを活用することが最も洗練された手法だ」と述べた。多国間枠組みは、利害の調整が困難であるという課題を、GATT(関税及び貿易に関する一般協定)WTO(世界貿易機関)の時代から抱えている。その課題を乗り越えて作ったTPPは、アメリカにとっても価値あるものであるはずだという。


アメリカは大きな島国であり、一国で経済を完結できる力を持ち、国防上でも恵まれている。その一方で、グローバルに展開もしている。鈴木氏は「アメリカの国益から考えても、自由で公正なルールに基づく世界貿易が最も有効であり、その第一歩がTPPだ。」と述べ、アメリカが多国間の枠組みに戻ることに期待を示した。


また鈴木氏は、日米首脳会談の共同声明について、日本の農林水産品の市場開放が過去の交渉を上回らないことを定めた文言を取り上げ、「アメリカがTPPに復帰するメリットを残したという点で、100点満点ではないが、最善の交渉結果だった」と述べた。


最後に細川氏が、今後日本がとるべき姿勢について質問すると、鈴木氏は「国内の意見と対米交渉をつなぐことだ」と述べた。国内に対しては、対米交渉の内容について「日本だけが損をする枠組みだ」などとの誤解が広まらないよう説明をしていくことや、対米交渉において国内の意見をしっかり伝えることが大切だという。


細川氏は、「私たち国民自身も、きちんとした情報を見極める力をつけることが必要だ」と述べて、対談を締めくくった。


(参考記事:「“アメリカ第一”が壊す自由主義秩序」嶌信彦、「メキシコ左派‟大統領”登場 NAFTA再交渉複雑化」山崎真二)


 


(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2018年10月6日放送の要約です)


 


「細川珠生のモーニングトーク」


ラジオ日本 毎週土曜日午前7時05分~7時20分


ラジオ日本HP http://www.jorf.co.jp/index.php


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細川珠生ブログ  http://tamao-hosokawa.kireiblog.excite.co.jp/


トップ画像:©Japan In-depth編集部


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