中間選挙目前、トランプ死に物狂い
Japan In-depth / 2018年11月6日 17時58分
写真)新日鉄住金に元徴用工への損害賠償支払いを命じた韓国最高裁(10月30日)
出典)KOREANET(Yonhap News)
さて、中間選挙直前の米国ではトランプ氏が「死に物狂い」の選挙キャンペーンをやる姿が異様だった。典型例は、中米からメキシコ経由で米国を目指す「移民集団」は米国に対する「侵略」だとして、メキシコ国境に数千もの米軍兵士を派遣したことだ。どう考えても、選挙向けのパーフォーマンス。軍の政治利用だが、ようやるわい!
こんなベタな戦術でも結構トランプ氏の人気は上がるのだから不思議だ。CNNが如何に厳しくトランプ氏を批判しても、当人はビクともしない。逆に、最近CNNの報道は左に寄り過ぎているのではないかと思うほど、一部ヒステリックな報道も目立つようになった。おいおい、俺もトランプのマジックに騙されるようになったのか、と反省する。
〇東アジア・大洋州
今週はロシア首相とパキスタン首相が訪中する。中国といえば、5日に「中国国際輸入博覧会」が上海で開幕し、習近平国家主席は「中国は多国間貿易体制を支持し自由貿易を推進する」などと演説したそうだ。中国が「保護主義に反対」するなんて、殆どブラックジョークだと思うのだが、時代は変わるものだ。
〇欧州・ロシア
28日の州議会選挙敗北を受け、メルケル独首相が与党・キリスト教民主同盟(CDU)党首から退任することを表明した。凋落のきっかけは多数の難民受け入れを決断したことだが、13年間は長過ぎたのかもしれない。これで、ドイツの内政は大きく揺れるだろう。ドイツ人は長期政権を作るのが得意だったが、次期政権はどうだろうか。
〇中東・アフリカ
今週、米国による対イラン制裁が再開される。イランは強く反発しており、米国を除くJCPOA(イラン核合意)署名国も合意を維持するとしている。だが、実際にはイラン原油の輸出が徐々に減っていくだろうから、イラン経済は再び試練の時期を迎えるだろう。自国通貨価値の下落でイランの一般庶民は哀れとしか言いようがない。
サウジジャーナリスト失踪事件も未だ解決していない。サウジアラビア皇太子はダンマリを決め込み、トカゲの尻尾切りで、居座るつもりだろう。米国トランプ政権の態度も及び腰だから、このままだと残念な結果に終わる可能性が高い。これで良いのかという意見もあるが、9.11だって犯人の多くはサウジ人だった。歴史は繰り返すのか。
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