アスリートの功績について スポーツの秋雑感 その6
Japan In-depth / 2018年11月26日 7時0分
一方では、卓球の普及に貢献したということなのか、有名人が段位を取得している例もある。落語の三遊亭小遊三師匠はじめ、とんねるずの2人、THE ALFEEの3人が、いずれも有段者名簿に「特別」枠で名を連ねている。
話を戻して、アスリートは基本的に好きなスポーツに打ち込んでいれば幸福なのであろうが、それが出来る期間はごく短い。つまり、日本人の平均寿命が延びている中、その基準で言えばまだまだ若い時に、選手生活を終えねばならない場合がほとんどなのである。
そんな時、福原愛選手がまさにそうだったのだが、「もう私の時代じゃない」と満面の笑顔で言えたら、これに勝る幸福はないだろうと思える。TVで見た「愛ちゃん」に憧れて卓球を始めた、後輩の選手達が、世界の頂点を目指せるところまで来ているからこその発言であり、くどいようだが、これこそが彼女が日本の女子卓球界に残した不朽の功績であると思う。
逆に、アメリカンフットボールで今年大いに騒がれた「悪質タックル」や、相撲界で繰り返し取りざたされる「八百長疑惑」の、なにが一番いけないかと言うと、競技を愛する人々や、選手に憧れる子供達の夢を壊すことだ。スポーツには、人を元気にする力がある。そこには男女差も、またプロとアマチュアの区別もない。
トップ画像:イメージ 出典:GOODFREEPHOTOS
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