韓国船に偽装の不審船、北朝鮮領海で消える
Japan In-depth / 2018年12月12日 18時39分
朴斗鎮(コリア国際研究所所長)
【まとめ】
・北方限界線(NLL)通過した不審船が北朝鮮海域に入り消息絶つ。
・不審船は廃船となったはずの韓国漁船に偽装。速度は軍艦並み。
・進入に北朝鮮は反応せず、積み荷は謎。国際警備網をくぐり抜ける。
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トランプ米大統領と文在寅大統領が11月30日午後3時30分(現地時間)から30分間、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでの主要20カ国・地域(G20)会談場の片隅で(「プル・アサイド(pull-aside)」単独首脳会談を行い、北朝鮮が非核化するまでは制裁を継続することで合意した。
しかし、米国に対して面従腹背を続け、ヨーロッパや東南アジアでの首脳外交でも金正恩の代理人のように「制裁緩和」を訴え続ける文在寅大統領が、トランプ大統領との合意を正直に守るとは思えない。金正恩委員長の年内ソウル訪問を実現するためにも何らかの経済的見返り(制裁破り)を履行していると見るのが妥当だろう。
こうしたことから国際社会の韓国政府に対する疑惑は残ったままだ。
▲写真 米韓首脳会談(2018年11月30日 ブエノスアイレス)出典:韓国大統領府facebook
韓国の制裁破りについては、少し前にもロシア船籍などに偽装した北朝鮮の石炭船を受け入れた問題が表面化し(関与船 石炭搬入8隻、精油製品供与2隻。石炭搬入船3隻は52回出入した疑惑)、米国からも警告を受けた前歴がある。
そうした中で、韓国のユーチューブTV「シン・インギュン国防TV」は少し前、韓国の北方限界線(NLL=西海側の休戦ライン)を通過した不審船が北朝鮮海域に入った事実を独自に捕捉・追跡した内容を報道した。それは実にミステリアスなもので、新たな北朝鮮の制裁破り手法とも受け取れる内容であった。報道された内容は次のようなものである。
■ 韓国領海を通過し北朝鮮領海内で消えた不審船
2018年10月4日午後11時31分、韓国籍の漁船1隻の船舶自動追跡装置(AIS)(*1)を追跡中、韓国領海からNLL(韓国の北方限界線)を越えて北朝鮮領海に入り、北朝鮮の黄海南道長山串(チャンサンゴッ)沖合い7kmまで侵入した地点でAISが消え去った。どこへ行ったか分からなくなったのである。
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