「シャブ山シャブ子」騒動 テレ朝と協議
Japan In-depth / 2018年12月29日 23時0分
そして薬物依存症という問題を抱えている人達の、地域における矯正社会も阻んでしまっている。今回、我々は文句を言っているような形になっているけれども、本当はメディアの力をお借りして、正しい情報を伝えていきたい。その援護射撃をお願いしたい。」と説明させて頂いた。
写真)イメージ
出典)pixabay CC0 Creative Commons
次に、ダルク女性ハウスで、女性の薬物依存症者の支援を28年間にわたって続けてきた上岡陽江氏から「今まで女性の回復施設であのような状況になった女性は見たことがない。女性の依存症者は回復しても、アパートを借りるのも、仕事に就くのも、子供の学校の関係でも苦労している。また依存症の女性の85%は暴力の被害者でもある。虐待を受けた人達の何割かが依存症を発症している。これらの現状をよく理解して頂きたい。
また、過去にはドラマの中で薬物の問題を取り上げたものがあったが、その場合事前に取材などに来られ、施設にいる人達にインタビューなどもしていった。丁寧にドラマが作られていた時代を知っていたので、この件は残念で驚いている。ただ、今まではこういったことがあっても発信せずにきたが、今回はネットワークで伝えることになり、こうして話し合いの機会を頂けたのはよかった。」と話した。
実は、今回ネットワーク以外でこの問題に関し署名活動やHPを作成するという当事者の動きがあり、その代表を木津川ダルクの加藤武士がつとめていたので、この度の話しあいの席にも出席して貰うこととなった。加藤はおよそ1300名の署名を持参し「覚せい剤を使っている人達が殺人を犯すことが、ネット上でリアルな名演技と評価され、間違ったイメージが増長している。むしろメディアの役割としては、市民の間違ったイメージを是正するものであって欲しい。シャブ山シャブ子というネーミングも薬物依存症という障害をバカにしているようで気になる。また、ドラマでシャブ山シャブ子は罪を犯しても責任能力を問えない可能性があるという場面があり、それもまた誤解を招く。確かに触法精神障害者(編集部注:精神障害者で犯罪を起こした者)の処遇は議論されてきているが、覚せい剤事犯は殆どが責任能力を問われてきている。
また海外の映画やドラマでも薬物依存症者の描写はあるが、ドラッグを使って苦しんでいるシーンや、回復について描かれている。日本でも、そういった回復の側面を描いて欲しいと思う。」と述べた。
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