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韓国レーダー照射問題 中朝韓のわなにはまるな ~日本海の波高し~その3

Japan In-depth / 2019年1月12日 0時0分

また、北朝鮮船はさまざまな活動のため漁船に偽装することがあり、①海路での脱北、②覚醒剤などの海上密輸、③「瀬取り」と呼ばれる洋上取引、④韓国の親北グループとの秘密接触、⑤日本上陸のための工作船、などの活動が知られている。


今回、韓国が「救助」したとされる北朝鮮「漁船」は、救難信号が出ていたのではなく、韓国漁船と思われる他船から「漂流している漁船がある」という通報が韓国海警にあったと伝えられる。また、脱北者が乗っていた可能性が指摘されている。


漂流する船に緊急輸送を必要とする急病人がいることを想定し、最寄りの竹島周辺に展開中で、ヘリコプターを搭載する「広開土大王」が出動したというシナリオも成り立たなくはない。それならば、1トン未満の漁船の「人道的救助活動」に444トンの最新鋭駆逐艦が向かった理由には一応なる。


韓国の『中央日報』紙によれば、この北朝鮮船には4~5人が乗り組み、漂流中に少なくとも1名の死者が出た。「餓死寸前で脱水症状がひどい」乗組員に手当てを行い、「救助」から2日も経たない12月22日午前11時、生存している船員3名と死亡した1名を板門店経由で北朝鮮側に引き渡したとされる。


だが、なぜ韓国当局は、それほどまでに乗組員を早急に北朝鮮に引き渡さねばならなかったか。200名近くが乗り込む「広開土大王」には病院設備があるはずで、艦内で高度な治療は可能なはずだ。ましてや、「餓死寸前で脱水症状がひどい」状態ならば、まず韓国の病院で入院させて容体を安定させてから引き渡すだろう。


それ以前に、漂流船に関する韓国の発表は真実なのか。本当に「救助」が目的であれば、様子を見に来ただけの海自機に「広開土大王」が敵対的なレーダー照射を行う必要はなく、海自機に意図を問い合わせ、人命救助に協力を求めれば済む話だ。韓国軍はなぜ交信を試みず、極端な反応をしたのか。


『読売新聞』は12月28日に、韓国軍は北朝鮮漁船の「救助」に普段から関わっている可能性があると意味深に報じているが、ここに、海自の哨戒機が現場に出動した真の理由と、韓国軍によるレーダー照射の動機が隠されているかもしれない。韓国軍による自衛隊への敵対行為は起こるべくして起こったのだ。


なお、海自や公安は「救助された」北朝鮮船と本国の交信をはじめ、韓国艦と本国の交信の内容、韓国艦と韓国海警の交信、韓国側と北朝鮮側の交信も傍受して、暗号解読や分析済みである可能性もある。


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