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仏陸軍スコーピオン計画と陸自装甲車調達(上)

Japan In-depth / 2019年1月20日 23時32分


▲写真 VBMR 提供:NEXTER


戦闘重量は24.5トンで、乗員2名+8名の下車歩兵が搭乗可能である。全長は7.5メートル、全幅2.55メートル、全高2.62メートルとなっている。エンジンはボルボの400馬力ディーゼルエンジン、RTD/MDE8を採用している。航続距離は時速60キロで800キロとなっている。グリフォンは5種類の主要派生型が計画されている。APC型が1022輌、指揮通信型が333輌、装甲野戦救急車が196車輌、砲兵観測車が117輌、工兵・回収車が54輌の合計1,722輌が調達される予定となっている。


APC型は通常のAPC型に加えて、81ミリ迫撃砲チーム用、スナイパーキャリアー、対戦車チームキャリアー型が存在し、工兵・回収車は工兵・回収車に加えて、レスポンスチームキャリアー、燃料車が計画されている。


VBMR-L(Véhicule Blindé Multi-Rôle Léger)はグリフォンを補完するより軽量の装甲車輌で、現在開発が進められている。既存の4×4のVLRA、P4、PVPなどの装甲車輌がこれで更新される。これもGMEが担当している。乗員2名+8名の下車歩兵が搭乗できるAPC型の他、指揮通信車、偵察車輌などが計画されており、戦闘重量は15~17トンであるが、将来は18トンまで拡大が可能とされている。エンジンはカミンスの375馬力のディーゼルエンジン、トランスミッションはアリソンのオートマッチックのSP3000シリーズが採用されている。最高速度は時速100キロで、航続距離は600キロである。生産は2,025年から開始され、2025年までに489輌が調達され、2030年までに合計978輌が調達される予定である。


ルクレールの近代化は200輌のルクレールMBT及び18輌のルクレール回収車に対して行われることが2015年に決定しており、DGAは3.3億ユーロ(約430億円)を組んでいる。改修は2020年から開始される。改修内容は新型のCONTACT戦術無線機、ネットワークのためのSICS、新型のGPS/ISNが搭載される。また防御力強化のために砲塔にはスラットアーマー、車体にはスペースドアーマー及びスラットアーマーが装着されている。先のユーロサトリ2018において公開されたモデルの増加装甲は前回のユーロサトリ2016の時のものから変更されており、最終型は更に変更されることもあり得る。



▲写真 ルクレール 提供:筆者


スコーピオンのステップ2は2023年から開始される予定だ。ステップ2では全てのジャガーやグリフォン、VBMR-Lの調達を完了し、またVBCIとFELINシステムのアップグレードも行われる予定である。


(下に続く。全2回)


トップ写真:ジャガー 提供:筆者


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