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英国新聞事情(下)~ロンドンで迎えた平成~その1

Japan In-depth / 2019年2月4日 18時0分

……このようにして、ロンドンでも昭和が終わり、平成という新元号も発表されたわけだが、その平成も、間もなく終わる。今上天皇が、即位に際して、「皆さんとともに日本国憲法を守り……」と述べたことを、どれだけの人が覚えているか知らぬが(政権幹部は、まったく忘れているか、無視しているらしい)、この30年間、少なくとも平和国家の立場は保たれた。



▲写真 平成天皇 明仁様(2009年カナダにて)出典:Wikimedia Commons; Shawnc


だからこそ、どこの国民とも、その地位についての論争などしないですむ。私見ながら、退位=存命中の譲位という形で新時代を迎えることに、憲法上の疑念なしとはしないが、と言って天皇の地位が終生のものとする規定があるわけでもなく、なにより、国民の多くが「ご高齢なのだから」と天皇の決断を支持した事実は動かない。


したがって、昭和が終わった時のように、イベントが一斉に自粛されるということもなく、祝賀ムードに包まれた新時代がやってくるに違いない。国際世論も、また後世の日本の歴史家も、「日本国と天皇家の伝統に、よき前例を残した」と評価するのではないだろうか。


(上、中の続き)


トップ写真:昭和天皇御前の大本営会議の様子(1943年4月29日付朝日新聞掲載)出典:Wikipedia


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