「社会保障制度 現実的かつ抜本的な解決策を」社会保障を立て直す国民会議野田佳彦代表
Japan In-depth / 2019年2月8日 17時31分
「細川珠生のモーニングトーク」2019年2月2日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth編集部(小俣帆南)
【まとめ】
・自民一強に対抗するには野党同士の連携が不可欠。
・社会保障の議論を促進し、増税に伴う痛税感を避ける。
・人口減少を前提にした社会保障制度の政策立案が必要。
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先月16日、旧民進党系で無所属の衆議院議員7人が、新たな会派「社会保障を立て直す国民会議」を結成した。今回のモーニングトークでは、同会派の代表を務める野田佳彦元首相をゲストに招き、政治ジャーナリストの細川珠生氏が野党の在り方やこれからの社会保障制度について話を聞いた。
野田氏が在籍していた衆議院会派「無所属の会」は、2017年10月実施の衆議院議員総選挙を機に設立された。しかし同会は、2018年12月10日に国会内で会派総会を開き、立憲民主党会派に合流する方針を決定。合流するかどうかは個々の議員の判断に委ねられた。
細川氏は始めに、無所属の会が会派として立憲民主党に合流する決定をしながら、野田氏自身は合流をしないという決定をした理由について尋ねた。
野田氏は現在開会中の通常国会や、今夏に予定されている参議院議員選挙への影響を考慮した上で、「野党第一党を軸に同心円を拡大していくのが一番現実的」と述べ、無所属の会が立憲民主党に合流する方針を決めたことに理解を示した。一方で「最終的な判断は個人に委ねられていた」とした上で、「関係が悪化している立憲民主党と国民民主党の真ん中で仲立ちをし、野党をまとめたい」との考えを示した。さらに自民党の一強状態について「一強を作るのは多弱」と述べ、野党の勢力が分散している今の状態が自民党の独走を許しているとした。その上で「現状を克服する為、少数精鋭ではあるが接着剤のような役割を果たしたい」と、自民党に対抗する為に野党の力を結集させる必要性を強調した。
▲写真 ©Japan In-depth編集部
野田氏のこの意向に対して細川氏は「国民民主党と立憲民主党は人数としても拮抗し、参議院では第一会派を争う」と野党の現状に言及し、2党が合流するのではとの指摘に対しては「もともと一緒だった方々が分かれてまた一緒にやるというのは難しいのではないか」と述べ、両党の大同団結は難しいとの考えを示した。
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