仏著名記者、女性にネットいじめ
Japan In-depth / 2019年2月18日 0時0分
▲写真 ダビッド・ドゥセ氏 出典:Twitter @Mancioday
美容ブロガーのフロランス・デデュオル氏には、ふしだらな女、売春婦など、女性に対するあらゆる侮辱の言葉を、他の匿名のアカウントと共に、リベラシオンのWEBサービス長であるアレクサンドル・エルヴォ(@AlexHervaud)氏のアカウントから送られ続けていた。当時、エルヴォ氏は他のジャーナリストに謝罪するよう忠告されたのにもかかわらずもちろん謝罪していない。エルヴォ氏と言えば、2015年に現国民連合党首のマリーヌ・ル・ペン氏がツイートした画像に対して、男性性器を書いた画像を送り返した人物でもある。
https://twitter.com/MLP_officiel/status/575991416654032896
このように当時ネット上でいじめが行われた結果、仕事として必要なのにもかかわらずSNSから離れなければいけなくなった女性が居ただけではなく、仕事の退職を余儀なくされた女性、うつ病を発病した女性、そして自殺者した女性も居たと言う。
この一連の事件内容を聞いたマルレーヌ・シアパ男女平等担当副大臣は、「まるで、学校の校庭で行われていたことをそのまま持ってきたようだ。」と述べていたが、確かに、同様の話をどこかで聞いたことがあると思ったら、それは11歳の娘の中学校で起こったことだと気が付いた。娘の中学校で一部の生徒がネット上で罠をしかけるなのイジメを行なっていたことが問題となっていたのだ。怒り心頭した中学の校長が「そんなことは絶対してはいけません!!」と、各クラスを周って怒鳴りまくっていたと聞いたばかりである。
▲写真 マルレーヌ・シアパ男女平等担当副大臣 出典:Wikimedia Commons; Nantilus
しかしこのように、ネット上の出来事が日常の生活となりつつある中学生たちは、すでに学校内でネットいじめを身近に経験しており、何が悪いことなのかを学生の間に学べていることはいいことなのかもしれない。「LOL同盟」に集っていた30代が中心の男性記者たちは、学生時代はそれほどネットも十分発達してなかったこともあるのか、ネット上で誰かを侮辱することが悪いことであるとは思ってはなかったようだ。
ネット上も現実社会であることを認識できないまま、メディア露出している人間に侮辱のコメントを送ることで、他者からは“クール”な人物と思われようとしていたことが見てとれる。
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