「不正調査問題 事実関係解明と再発防止を」自民党筆頭副幹事長稲田朋美党総裁特別補佐
Japan In-depth / 2019年2月23日 19時5分
「細川珠生のモーニングトーク」2019年2月16日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth編集部(小俣帆南)
【まとめ】
・組織内の風通しの悪さが自衛隊日報問題の一因。
・政と官はより深い信頼関係を築くべき。
・若手議員からの反対意見で党内に緊張感を。
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毎月勤労統計の不正調査が明らかになり、国会内でも政権に対して責任を追及する声が高まっている。今回は、自民党総裁特別補佐で党筆頭副幹事長も務める稲田朋美衆議院議員をゲストに招き、与党である自民党の対応について政治ジャーナリストの細川珠生氏が話を聞いた。
細川氏は、厚生労働省の不適切調査が発覚したことや、特別監察委員会の聴取に厚生労働省の幹部職員が同席していたこと、調査の基礎となるデータが一定期間見つからなかったことなどに触れ、「色々とずさんさの度合いが日々増している」と指摘したうえで、「与党の立場として、これらの問題が起きた原因についてどのように考えるか」と尋ねた。
稲田氏は、不正調査が行われていたことやそれらが長期間放置されていたことに対して「ずさんとしか言いようがない」と述べ、「何故そういうことが起きたのか、事実関係の調査をすることが非常に重要」と話した。更に「厚生労働省に対しても猛省を促したい」、「しっかり事実関係を解明して再発防止をするのが重要だ」と述べ、国民生活に直結する重要な調査が不適切に行われていたことに対して、党として真摯に向き合っていくべきとの考えを示した。
細川氏は、稲田氏が防衛大臣だった際に発覚した陸上自衛隊のイラク日報問題にも言及し、「この問題に直面した時、どう思ったか」と当時の心境について聞いた。これに対し稲田氏は、「制服を着ている陸上自衛隊の隊員と、背広を着た防衛省の人とのコミュニケーションがもっと密であれば」、『日報隠し』とも呼ばれた同問題は防ぎ得たとの見解を示し、「組織の風通し、コミュニケーションの悪さ」が同問題を引き起こした一因だと述べた。
加えて、「日報は非常に大事な記録であるにも関わらず、一年未満の保存期間文書で用済みのものは破棄していたというのはやはり問題」と述べ、日報の扱い方についても反省すべき点が大いにあるとした。その上で「私自身、日報を4万人の隊員が見られるようになっていたことをもっと早く知っていれば」とも話し、「前提となる事実を防衛省という組織の中で把握出来ていなかったことも反省点だ」と、自身の理解不足も一因だったとの見方を改めて示した。
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