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延長、延長で2試合分の死闘。決勝へ王手−日本製紙クレインズに引き受けの名乗りが

Japan In-depth / 2019年2月25日 15時33分


▲写真 第3延長にもつれ込む大接戦の決着をつけたクレインズ主将、上野のゴール 提供:日本製紙クレインズ


長い長い勝負にピリオドが打たれた。勢いそのまま、第2戦もクレインズが2−1で勝利決勝進出に王手をかけた。28日からデミョンの本拠地仁川に舞台を移す。


 


■ ファーストラウンド。勝負を分けたダブルマイナーペナルティの攻防


クレインズは、準決勝2戦の前にプレーオフ初戦を地元釧路で王子イーグルスと戦い死闘を制し、勝ち上がっていた。こちちらも連日、超満員の観衆が熱い声援を送り、最終第3戦には今季最高となる約2800人の観客が平日夜の試合にも関わらず、溢れかえり、好敵手との日本ダービーを見守った。連日、好ゲームが展開され、ファンでなくても、何度も息を飲むような攻防が繰り広げられた。初戦を3−1で取り、そのまま逃げ切りたいイーグルス、巻き返したいクレインズ。


シリーズの勝敗を決めた要因は様々あったが、筆者には2つのダブルマイナーペナルティ(従来のペナルティは2分間の当該選手の退場処分になるが、ダブルは反則が重いため、4分間となる)時の、スペシャルプレー(ペナルティにより、反則退場者が出た相手チームより当該人数分多い人数で戦う事が出来る時間帯。5人対4人、5人対3人など)の戦いが、明暗を分けたように感じた。


第2戦、3−3の同点で迎えた第3ピリオド、イーグルスの反則により得た4分間の5人対4人のパワープレーで、クレインズの波状攻撃は圧巻だった。長身のフォワード、副将の重野駿佑、そして、ここぞと言う時は絶対に頼りになる主将上野拓紀が立て続けにゴールネットを揺らした。5−3と勝利、シリーズの決着は最終戦に持ち込まれた。


1日空けての第3戦、序盤は終始イーグルスのペースで畳みかけて来る。どうしても、押し込まれるとペナルティも増え、クレインズはキルプレー(反則により、自軍選手が少ない状況での戦い)を重ねる。その中で、圧倒的に苦しいダブルマイナーのピンチが訪れた。攻め込むイーグルス。カナダ人守護神、ドリュー・マッキンタイアを中心に守るクレインズ。


限りなく長い4分間を守り切った。


試合は3ピリまでに決着がつかず、サドンデスの延長戦に。最後は大津晃介からのゴール前への絶妙なパスをロシア人のヴァチェスラフ・トラクノが叩き込み、1−0で、現時点ではあらゆる意味で後がないクレインズが勝ち進んだ。


試合後に、両チームの選手は抱き合った。特に、同じ早稲田大学の先輩後輩であるクレインズ上野と、イーグルスのエース久慈修平の抱擁に、胸を熱くするファンは少なくなかった。


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