「拉致問題、日朝首脳会談に期待」 前防衛大臣小野寺五典衆議院議員
Japan In-depth / 2019年3月7日 8時53分
「細川珠生のモーニングトーク」2019年3月2日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth編集部(小俣帆南)
【まとめ】
・核ミサイルが確実に廃棄されない限り、北朝鮮への強硬な姿勢保つべき。
・アメリカを通じ、適切な時に拉致問題解決の為、日朝首脳会談開催を。
・徴用工問題では国民の理解を促し、政権には然るべき抗議を。
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先月27日から28日にかけて二度目の米朝首脳会談が開催された。今回は前防衛大臣で現在は自民党安全保障調査会長を務める小野寺五典氏をゲストに招き、北朝鮮を始めとした周辺各国と日本との関係について、政治ジャーナリストの細川珠生氏が話を聞いた。
初めに細川氏は昨年6月に引き続いて開催された今回の米朝首脳会談について、「アメリカとの同盟関係や北朝鮮との拉致問題などを踏まえ、日本国民は今回の会談をどう考えれば良いのか」と会談の評価を聞いた。
これに対して小野寺氏は「日本にとって一番深刻なのは、核・ミサイル、拉致問題」とした上で、北朝鮮と周辺各国との関係について「南北対話の影響で最近は韓国も北朝鮮寄り」「ロシアや中国も北朝鮮に対して一定の支援をしたい意向を示している」と述べた。このように韓国・ロシア・中国が北朝鮮寄りの姿勢を示している現状を踏まえ、「アメリカを含めた西側諸国で北朝鮮に対し強いメッセージを出す必要がある」とし、日本の立場についても「当事者として最前線にいるという思いが大事」と述べ、北朝鮮には強硬な姿勢を示し続けるべきとの見解を示した。
続けて細川氏は、日本が北朝鮮に対して行っている経済制裁について言及し、「どういう成果が出たら、制裁を緩めるという議論が出てくるか」と尋ねた。
これに対して小野寺氏は「一貫して、核ミサイル問題・拉致問題に進展があることが大切」と述べた。加えて、「核・ミサイルが放棄されるまでは経済制裁を緩めない、ということは国連の安保理で決議されている」「最終的には国連の安保理で北朝鮮の姿勢について評価し、その後に経済制裁の緩和に向かうのが基本」と述べ、核ミサイルが放棄されない限り経済制裁は緩めるべきではない、との考えを強調した。
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