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「同性婚、社会の理解と法制化を」東小雪氏xサヘル・ローズ氏

Japan In-depth / 2019年3月9日 11時0分


▲写真 東小雪氏 出典:©Japan In-depth編集部


2月14日に行われた全国一斉訴訟については、「声を上げられない同性カップルの方々がいると知ってもらいたい」「何か特別な権利を求めているわけではなく人権を求めているだけ」と述べた上で、「税の優遇や相続などは民法の規定なので、自治体や企業の努力ではどうにもならない」と、同性婚の法制化を進めることが必要だとの見解を示した。一方で「具体的にどうしていくのか政治の場で議論が進まない」ことと「理解がない」ことが課題だとし、「社会の理解と政治での法制化は両輪だ」と述べた。


サヘル氏が「友人にカミングアウトされた時どういった風に接したら良いか」「どう言葉をかけるのが良いのか」と尋ねると、東氏は「その気持ちがあれば大丈夫」だと答えた。続けて東氏は、「『レズ』は侮蔑語で『レズビアン』がベター。でも言葉に差別の本質はない。相手を傷つけないように、という不安を持っている人は相手を傷つけることはない」と述べ、「カミングアウトしてもらうことは一つの信頼の形」だとも話した。


東氏は自身の性の在り方への気付きについて、「高校生の時に『自分は女の子だけど女の子が好きだ』と気付いた」と話した。2010年にTwitterでカミングアウトしたものの、学生時代については「当時は絶対言えなかった」と当時を振り返った。


番組内では、国際的に盛んになった#Me Too運動や3月8日に定められている国際女性デーにも言及。東氏は「日本の中で女性の声は聞かれにくい。そんな中#Me Too運動が起こったことは日本にとってすごく影響があった」「#Me Too運動があって良かった」とした一方、被害者が声を上げる運動が盛んになっている現状の中で、「自分が声を上げられないからといって『もっと頑張らなくては』『自分はだめなんじゃないか』とは思わないでほしい」とも述べた。サヘル氏もこのような運動について、「被害者を増幅させない為の大きな一歩」だと賛同した。



▲写真 ©Japan In-depth編集部


東氏自身も過去に実父から性被害を受けており、その事実を著書『なかったことにしたくない』でカミングアウトしている。番組内では、加害者である父親が亡くなっていたことや親戚のことを鑑みて「書いていいのかすごく葛藤した時期もあった」と話した。当時のことについては、幼い頃から日常的に被害にあっていたため、「何をされているか分からなかった」「虐待だと思えなかった」と述べ、虐待だと認識してからも「良いお父さんの面もあったのですごく複雑な気持ち」との感情を示した。被害にあった際には「自分一人では整理できないことがある」と、専門家のカウンセリングを受けることが大事だとも話した。


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