米大物記者2大紙の偏向批判
Japan In-depth / 2019年3月23日 18時0分
古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)
「古森義久の内外透視 」
【まとめ】
・米有名大物ジャーナリストコッペル氏が2大新聞を批判。
・客観報道に徹してきた同氏が指摘した二大新聞の政治偏向。
・大手メディアの伝統を超える激しい反トランプキャンペーン。
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アメリカのテレビ界の有名な大物記者がいまのアメリカ二大新聞はあまりに偏向していると批判して、話題となった。
テッド・コッペル氏といえば、ABCテレビの夕方のニュース番組「ナイトライン」のキャスターを25年も務めたテレビ報道の大御所として広く知られる。コッペル記者は2005年に「ナイトライン」を降板してからも、フリーのジャーナリストとしてテレビや新聞を舞台に活躍してきた。そのコッペル記者がニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストという二大新聞を名指しで批判したことが波紋を広げた。
▲写真 テッド・コッペル氏(左)2017年 出典:Flickr; U.S. National Archives
ワシントン首都圏の日刊新聞、ワシントン・タイムズなどが3月20日付で報道したところによると、コッペル記者はワシントンの研究機関「カーネギー国際平和財団」が最近、主催したジャーナリズム研究の集会で今日の主要新聞について次のように語ったという。
「いまのニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストは50年前とはまったく異なってしまったことに深い懸念を感じる。いまの両紙はドナルド・トランプ氏はアメリカにとって悪いと断定した組織と化してしまった」
▲写真 ワシントンポスト社 出典:Photo by Michael Fleischhacker
「2016年の大統領選挙ではニューヨーク・タイムズはトランプ氏が絶対に当選しないようにすることに全力をあげていた。その結果、トランプ政権への『抵抗』の報道や評論はいまも続いている」
「だからトランプ大統領自身の『大手新聞はとにかく私を倒そうとしている』という認識は決してまちがってはいない。実際にリベラル志向のメディアの多くは自ら反トランプの『倒閣運動』に加わっていることを認めている」
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