愛娘イヴァンカの婿その評判 トランプ政権「行く人来る人」列伝5
Japan In-depth / 2019年4月9日 0時8分
▲写真 クリス・クリスティー前知事 出典:Wikimedia Commons; MICHAEL VADON
さらにトランプ大統領はこの義理の息子がお気に入りと見えて過分な任務を与えている。中東平和条約締結、オピオイド系覚せい剤の取り締まり、メキシコや中国との外交、帰還兵手当制度改革、刑事司法制度改革などと「なんでも大臣」としてトランプの信用厚いのはけっこうだが、ベテランの政治家でも成し遂げ難いこれらの任務の中で、かろうじて実現できたのは刑事司法制度改革だけだ。なぜなら、これだけは民主党も望んでいた法改革なので、野党に丸投げして実現したというわけだ。
▲写真 トランプ大統領とクシュナー氏 出典:Flickr; The White House
マラー特別捜査官チームの調査結果の発表をめぐり2大政党が争う中、クシュナーは自らの不動産の借金返済のために、トランプ大統領を動かせる力を持っているということで、カタールだけでなく、ロシアや中国、そしてアラブ首長国連邦からもcompromised(利用できそうだ)と判断され、アメリカ政府の秘密取扱者適格性検査に不合格となったが、これもトランプ側の一方的な撤回により、ホワイトハウスへの出入りを許されている状態だ。
いずれ、外国資本との癒着や、自身の金銭関係のために外交を動かしたことが表沙汰になった時はたとえ訴追されてもイヴァンカにすがり、彼女の父に恩赦してもらえるだろう。結婚相手選びの才能ぐらいはあったということか。
トップ写真:クシュナー氏 2017年 出典:Flickr; Chairman of the Joint Chiefs of Staff
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