乳がん・子宮頸がん早期発見を
Japan In-depth / 2019年4月12日 11時49分
第3部では「乳がん検診“高濃度乳房”告知活動の経緯」を増田美加氏(女性医療ジャーナリスト)が発表した。
▲写真 増田美加氏(女性医療ジャーナリスト) ©Japan In-depth編集部
増田氏は、多くの女性から寄せられる検診の不安に応えるために、NPO法人乳がん画像検診診断ネットワークを設立している。今回は乳がん検診先進国である米国の事情をAre You Dense?® 活動を通して紹介した。この活動の設立者のナンシーさん(骨髄性白血病により2018年11月没)は、“高濃度乳房”=Dense Breast だったために、毎年マンモグラフィ検診を受診していたにもかかわらず、進行がんで乳がんが発見された。
「自分と同じ思いをする女性たちを減らしたい!」と“高濃度乳房”はマンモグラフィ検診に向かないことを医師が患者に告げることを義務化する法整備を、今も彼女の意志を継いで米国の各州で進められている。2019年3月現在、36州で罰金刑を伴う法整備が整っている。
出典 Are You Dense?
日本でも、乳がんのマンモグラフィ検診で「判別困難」な女性に対しては検査結果を「異常なし」と伝えるのではなく、受診者の知る権利を尊重し「判別困難」であると通知すべきだとして、指針の方針を改正を再度強く求めた。そのためにも、自治体の実態把握を早急にする必要がある。
今私たちにできることは、がん検診を受けて「異常なし」という結果が出ても、月1回の乳房自己チェックを行うことだ。検診の際は「私の乳房は高濃度乳房ですか?」と問い合わせてみることも良いだろう。乳がんや子宮頸がんは対策次第で予防、早期発見が出来るがんなのだから。
▲写真 薬師寺みちよ参議院議員、野田聖子衆議院議員ら。 ©Japan In-depth編集部
トップ画像:野田聖子衆議院議員 ©Japan In-depth編集部
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