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悠仁親王の帝王学は京都と世界で

Japan In-depth / 2019年5月1日 7時0分

もちろん、天皇が憲法で定められた象徴という存在であるわが国において、悠仁親王が即位された際に、直接政治を行う親政を行われるということではない。御即位になる時に、時代の方向性や精神を象徴的に体現される存在になられる可能性が大きいということだ。


今上陛下にあらせられては、祖父の昭和天皇が敗戦直後に日本の方向性を「米軍による沖縄占領の継続」「講和条約交渉への介入」を通して「米国への安全保障依存と従属」とご示唆になり、その路線が上皇陛下にも受け継がれたことから、既定路線を継承なさることであろう。



▲写真 新年をお迎えになった皇室ご一家 出典:宮内庁ホームページ


■ 悠仁親王が歩まれる激動の時代


だが、悠仁親王が御成人になられ、さらに即位に至られるまでの世界情勢は、昭和天皇がお敷きになった路線の前提が崩れ、日本が否応なく変革を迫られる時期に当たる。米国は自ら世界的な軍事リーダーの地位を降り、代わって世界覇権を「中国夢」で目論む中国が台頭する。


朝鮮半島では、中国の意を体する北朝鮮が米トランプ政権から核兵器保有の承認と在韓米軍の撤退を取り付けることに成功し、韓国を吸収統一して、「38度線」を対馬海峡にまで前進させることだろう。


そうした激動の時代が、悠仁親王の人格形成期と重なる。軍事を含む日本のあり方そのものが変わる時期に、悠仁親王が御即位になる可能性が極めて高い。


その中で、象徴的な存在でありながらも、身を以って新しい日本のあり方と方向性を国民にお示しになり、国体の変化をお告げになる役割が悠仁親王には負わされているのである。悠仁親王が小学生の時に、安全の確保や進行の指示を出す「信号機システム」をお作りになったことは、その雛形なのかも知れない。


繰り返すが、悠仁親王は親政を敷かれるのではなく、象徴的な形で日本の方向性や時代精神をお示しになる役割が好むと好まざるとにかかわらず、時代によって負わされているのである。


 


■ 広く深く京都や世界で帝王学を


その悠仁親王に関してマスコミがもっぱら話題にするのは、高校進学先や東京大学への入学計画だ。だが、悠仁親王の重責を思えば、進学のことなど些末なことに過ぎない。


大事なのは、多感な時期に何を体感されるか、何を経験されるか、何をお考えになるかである。悠仁親王におかれては、表面上の学歴よりも、できるだけ広く、そして深くお学びになっていただくことが、将来の日本のためになる。


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