ベトナム報道自由度最低水準
Japan In-depth / 2019年4月30日 7時0分
これに対しASEAN域内では比較的自由度があると評価されたのがマレーシア(123位)、インドネシア(124位)、フィリピン(134位)、タイ(136位)の各国。
マレーシアは2018年にマハティール首相が返り咲いてナジブ前政権の汚職体質に政府を挙げて取り組んでいることから、メディアも堂々と自由な論陣を張ることが以前に比べてできるようになったことがASEANで最も自由度が高いとの評価に繋がったとみられている。
▲写真 マハティール首相 出典:Wikipedia
インドネシアは1998年の民主化実現後は玉石混交のメディア乱立時代が続いているが、世界最大のイスラム教徒人口への多少の宗教的配慮、国軍や警察という治安組織との微妙な関係以外は自由で闊達な報道が政府の検閲もなく続いている。
フィリピンは国民の高い支持を背景にドゥテルテ大統領や政権に批判的なメディアへの圧力が目立ち始めているが、ASEANで最も進んだ民主主義国という伝統から政府と対立し、弾圧を受けながらも戦うメディアが存続しており、いい意味での政府、権力との緊張関係が維持されている。
同様の状況は軍政による政権運営が続いているタイも同じだが、民政移管の投票が行われその開票結果の正式発表を待つ現在の状況で、今後の政権次第では報道の自由度が進む可能性もある。
このようにASEAN各国は程度の差こそあれ、基本的に報道の自由は何らかの制約、検閲、迫害の少なからず直面しており、民主化の進展とともにさらなる自由な報道の実現が大きな課題となる。
トップ写真:トゥルオン・ドゥイ・ナット氏 出典:トゥルオン・ドゥイ・ナット氏Facebook
この記事に関連するニュース
-
ベトナム最高指導部でまた交代 序列4位の国会議長が辞任 異例の事態続く
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月27日 0時36分
-
米国、ベネズエラの経済制裁を再開 独裁政権が野党弾圧 公正な大統領選へ圧力
産経ニュース / 2024年4月19日 16時9分
-
AIに取って代わられる雇用の割合、日本が1位=アジア14カ国・地域調査―台湾メディア
Record China / 2024年4月10日 15時0分
-
ルアンプラバンでASEAN経済大臣非公式会合、改正ASEAN中国FTA交渉の進捗など確認(ASEAN、タイ、ラオス、ベトナム)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月4日 0時45分
-
「米国より中国を選択」が上回る、ASEAN調査(ASEAN、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、フィリピン、マレーシア、ミャンマー、シンガポール、タイ、ベトナム)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月3日 13時30分
ランキング
-
1害虫駆除、高額請求トラブル急増 若年層被害多く、ゴキブリ依頼
共同通信 / 2024年5月2日 19時36分
-
2研修で用意された部屋に「タバコの臭いや換気扇のほこり」、20歳代の女性市職員が職務拒否…市が戒告処分に
読売新聞 / 2024年5月1日 6時43分
-
3トラブル相次ぐ看護学生の「お礼奉公」、系列病院が不採用なら奨学金返還義務?…訴訟に発展
読売新聞 / 2024年5月2日 13時53分
-
4遺体処理の報酬得て大阪府内で遊興か 〝実行役〟の容疑者2人、那須2遺体事件
産経ニュース / 2024年5月2日 10時46分
-
5愛知の女子高生殺害、発生16年 県警が情報提供求める
共同通信 / 2024年5月2日 9時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください