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露朝首脳会談愛なき偽装結婚

Japan In-depth / 2019年5月1日 12時0分

続いて日米首脳会談だが、3カ月に3回の日米首脳会談、1カ月に2回の米大統領訪日というスケジュールは文字通り史上初ではないか。外務省入省以来、日米首脳会談といえば、すべてに優先する重大外交案件だったが、これがこうも頻繁に開かれるようになるとは誰が予想しただろう。


日米首脳の個人的関係の強固さ、直前に開かれた日米2+2会合で確認された同盟関係の深化、ある程度制御可能な貿易交渉など、一昔前の日米関係を知る者にとっては隔世の感がある。しかし、こうした関係が今後も長く続くと思ってはならない。これは様々な要因と偶然が重なった例外的な現象と見た方が良いだろう。



▲写真 日米首脳会談2019年 出典:首相官邸


そうは言っても、やはり冷戦終了後の米国の対外関心事項が、ソ連封じ込めから、中東湾岸紛争・テロとの戦いを経て、現在徐々に対中政策にシフトしていることだけは間違いなかろう。過去20年間、米国が中東で「油を売っている」間に、中国はその勢力圏を大幅に拡大することに成功したが、今後はそうもいかなくなるのか。


 


〇 アジア


先週の北京での「一帯一路」会議後中国国家主席は記者会見で「オープンでクリーンかつグリーンな開発を支持し、保護貿易主義を拒絶する」「一帯一路構想事業は環境に配慮し、持続可能な財政計画の下で行われる」「今年はより多くの友好国やパートナーが一帯一路構想に加わるというメッセージが明確に示された」と述べたそうだ。


今回の新参加国はアフリカの赤道ギニア、リベリア、欧州のルクセンブルク、イタリア、キプロス、中南米のジャマイカ、ペルー、バルバドス、中東のイエメンの9か国だったという。確かにイタリアの存在は大きいが、それ以外は比較的小国だった。中国にはお付合いせざるを得ないということなのだろうか。



▲写真 習近平主席 2014年 出典:Flickr;Republic of Korea


 


〇 欧州・ロシア


4月28日、スペイン総選挙が投開票され、現首相率いる中道左派の与党・社会労働党が350議席中123議席獲得で第1党となったものの、中道右派国民党は半減の66議席で大敗、移民受け入れ反対などを掲げる極右政党VOXが24議席を獲得したと伝えられた。このVOXの躍進が曲者なのである。


こうした動きはハンガリーやポーランドなど東欧諸国で政権を握った「ダークサイド」現象がオーストリアやイタリアを経て、遂にスペインにも波及した可能性を示している。筆者は「スペインよ、お前もか」というより、遂に西欧の脆弱な部分にまで極右政党が台頭してきたのかという危機感を抱くのだが、心配し過ぎだろうか。


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