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過去の都政より圧倒的にまし 東京都長期ビジョンを読み解く!その68

Japan In-depth / 2019年5月2日 7時0分

しかし、批判も多い。「進め方が独善的」、「職員を信用していない」といった声は内部からもチラホラ。また、音喜多駿前都議会議員は、意思決定の過程が「ブラックボックス」と言っていた。確かに彼がそう言うのも納得できる。しかし、その言葉を真に受けるのもどうかと思う。なぜなら、意思決定の判断は、そもそも言語化が難しい。その意思決定にしても、その理由、つまり、どのような基準で行ったのか、なぜなのか論理的な説明ができる人はそれほど多くはない。他方、思考のプロセスや議論の内幕をフルオープンにした場合、色々と難しい面もでてくるというのが「組織」でもある。その匙加減は難しい。



▲写真 小池知事支持から批判に転じた音喜多俊氏 出典:音喜多俊facebook


とはいえ、筆者は長らく都知事のリーダーシップに対して疑問を持っていた。


「直感で決めた思い付きなので思考・検討プロセスはない、ロジックは曖昧」なのか。


「ロジックや基準はあるが、自分としては言いたくない」なのか。


どちらなのか、と。


正直のところよく分からないので、奥澤高広都議会議員(町田市選出)に聞いてみることにした。問題意識が高く、学ばせてもらうことの多い若手都議(一期生)。都民ファーストを辞めて新たな会派「無所属 東京みらい」に所属している。



▲写真 出典:奥澤都議(筆者撮影)


筆者: 都政の最大の問題は?


奥澤都議: 知事の説明不足と都庁職員の過剰な忖度だと思います。理屈から入る都庁に対して、アイディアから入るのが知事のスタイルだと思います。 知事のアイディアは、的を射ているものが多いものの、理論的な説明をしないので、職員は理解できないというコミュニケーションの問題が発生しています。


筆者: コミュニケーションの問題ですか、、、それは驚きです。コミュニケーションはうまい人かと思っていましたから。都知事自身が、それぞれの事業や取り組みの本質的な意味がわかっていないかもしれませんね。例えば、部下から「具体的には?」「どういう意味」と質問をされても、深い考えがないので答えられない面もあると推察します。小池知事と議会とのコミュニケーションはいかがですか?


奥澤都議: そこが問題です。知事の頭の中にあることを噛み砕いたり、具体的な施策案を提案したりする役割が必要です。しかし、それを都民ファーストの会が十分役割を果たせていないと思います。公明党はとてもうまくやっているので、重宝されるのもよく分かります。


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