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過去の都政より圧倒的にまし 東京都長期ビジョンを読み解く!その68

Japan In-depth / 2019年5月2日 7時0分

筆者: 確かに公明党の議員さんたちは優秀ですから理解できます。都庁内のコミュニケーションと同様ということですね。それが何を生んでいるのでしょうか?


奥澤都議:  お互い本質的な意図を理解しあえていないからズレが生じてしまう。お互いがお互いの理解を確認しないまま、話が進んでいきます。その結果、結婚に向けた気運醸成のための動画(3,000万円)であったり、「アート&エコ風呂敷プロジェクト」(日仏アーティストデザインのオリジナル風呂敷の展示、東京2020大会時に訪都する外国人旅行者等に配布する風呂敷を制作):4億1,713万円といった「思い付き予算」とよばれても仕方のないような予算がたくさんついてしまうのです。



▲写真 風呂敷をPRする小池都知事 出典:小池百合子 facebook


奥澤都議は都政の問題の本質を、都知事と都庁職員の「コミュニケーション不全」に課題があると考え、リーダーシップの在り方について問題意識を持っている。



■ 令和の時代に東京都知事は何を打ち出す?


実際、この国で、政治家のリーダーシップが具体的に語られることは意外にも少ない。どういった指示を出し、権限と責任を与え、進捗管理と状況確認を行う、などそのスタイルが論じられることはあまり聞かない。その意味で、小池都知事のリーダーシップやコミュニケーションのスタイルが語られることは少ないのも当然であろう。実際、今回調べてみたが、そうした記事はとても少ない。


課題が多いとは思うが、都知事や都庁はそれなりの頑張りをしていると思う。「なんとかゼロ」の政策はほとんどうまくいっているとは思えないが、過去の都政よりは圧倒的に「まし」である。やり方のレベルは別として、変えようとはしている。


小池都知事には、自分のリーダーシップの在り方を明確に打ち出し、発揮してもらいたい。特に、都知事は五輪・パラリンピックに歴史的意味づけを与えられる存在でもある。都庁職員や都議会議員の中には、経験に基づく知識や見識をもった人々がたくさんいる。深く話し合い、相互理解を深め、真剣に議論しあい、あたらしい価値のある意見や考えを作り出して欲しい。それが知事の言う「ダイバーシティ」であり「イノベーション」の価値ではないかと思う。


令和の時代の東京都知事のリーダーシップに期待したい。


トップ写真:新年にあたり都庁職員に訓示する小池百合子知事(2019年1月4日)出典:小池百合子 twitter


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